デヴィッド・フィンチャー監督がスティーブ・ジョブズの伝記映画作品の監督を断る!
映画『セブン』『ドラゴン・タトゥーの女』のデヴィッド・フィンチャー監督が、アップル社の共同設立者スティーブ・ジョブズ氏を描いた伝記映画で、監督オファーを断ったことが明らかになった。
デヴィッド・フィンチャー監督作品『ソーシャル・ネットワーク』フォトギャラリー
本作は、映画『キャプテン・フィリップス』のスコット・ルーディンが、ソニー・ピクチャーズのもと企画している作品。脚本はテレビシリーズ「ザ・ホワイトハウス」のクリエイター、アーロン・ソーキンが担当し、そのソーキンと映画『ソーシャル・ネットワーク』でタッグを組んだフィンチャーが監督候補としてオファーされていたが、ソニー・ピクチャーズとの契約は交わさなかった。
その原因についてVarietyでは、フィンチャー監督自身が多くの作品に関わっていることが理由としている。またThe Hollywood Reporterでは、フィンチャー監督が1,000万ドル(約10億円)の監督料の前払いと宣伝の統制も要求していると記しているため、さまざまな憶測が飛び交っているが、その真相はいまだ明らかにされていない。ただ、フィンチャー監督がソニー・ピクチャーズの共同会長エイミー・パスカルと以前に会合した際に、彼はクリスチャン・ベイルを主演候補に挙げ、ベイルが主演するならばメガホンを取るという情報も流れていたため、希望の役者が得られなかったからという可能性が最も信ぴょう性がある模様。(1ドル100円計算)
今作は、2年間にも及ぶジョブズ氏との40回のインタビュー、100人近くの彼の家族、友人や仲間、敵や競争相手などの取材から構成された作家ウォルター・アイザックソンの伝記本「スティーブ・ジョブズ」を基に映画化することになっている。フィンチャー監督がメガホンを取らないのは残念だが、また新たな監督候補に期待したい。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)