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『たまこラブストーリー』監督、ど真ん中の青春ラブストーリー!緊張の舞台裏を明かす

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映画『たまこラブストーリー』より
映画『たまこラブストーリー』より - (C) 京都アニメーション / うさぎ山商店街

 2013年に放送されたテレビアニメ「たまこまーけっと」の劇場版『たまこラブストーリー』の山田尚子監督が、本作でのこだわりを明かした。山田監督にとって、本シリーズは「けいおん!」に続く監督第2作。それだけに「緊張しますし、怖いです。でも、それでできることができなくなってしまうとまずいので、いろんなことは映画ができてから考えようと思いました」と制作に臨んだ時の心境を語った。

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 「たまこまーけっと」はある商店街を舞台に、高校2年生の餅屋の娘・たまこ、そして彼女を取り巻く人々の日々の営みを温かな視線ですくい上げた群像劇。初の劇場版となる『たまこラブストーリー』では、高校3年生になったたまこの、恋愛や進路についての揺れ動く心情をみずみずしく描き出している。

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 山田監督にとって、いろいろな年齢層のキャラクターを描き分けたテレビシリーズは挑戦だったという。だが劇場版では一転、主人公・たまこたち高校生の話がメインとなる。「シリーズを観てくれていた人はもちろん、初めて観てくれる人にも心情的に入りやすいであろう『LOVE』を描いていけないかと思ったんです。思春期の青春というテーマを組み合わせたので、ど真ん中すぎて緊張しているんですけど」と山田監督は明かす。

 それでも、高校生の話ということで、ホームグラウンドに帰ってきたという心境もある。「高校生たちに話を絞れたので、力を抜いて、撮りたいものを撮ってみようと思えました。やっぱり女の子がかわいくて、頑張れる世界を描きたい。女の子を囲う空気がすてきなものでありますようにという願いを込めて、描いています」とこだわりを語る傍らで、「(メインキャラクターの)もち蔵も頑張りましたよ。自分は男の子が描けないと思っていたんですが、すごく大好きなキャラクターですね。自分の足で成長したこともわかってもらえると思います」と新境地も開いている。

 テレビシリーズでのメインキャラクター・デラが登場しないことに加え、今回は実写を意識した画作りにするなど、テレビシリーズと雰囲気の異なった印象もある。だが、山田監督は「キャラクターにぶれはないので、『たまこまーけっと』のたまこたちを見ている印象で見てもらえると思います」ときっぱり。「テレビシリーズの時は確かに緊張していましたが、劇場版までの間にほぐれましたね。今はたまこに素直に向き合えるようになったと思います」と、まるでわが子のことを語るかのように目を細めていた。(編集部・福田麗)

映画『たまこラブストーリー』は4月26日より全国公開

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