『スター・ウォーズ』新キャストを紹介!一番のサプライズは?
全世界から注目される中、2015年12月公開予定の映画『スター・ウォーズ エピソード7(仮題)』の出演者がついに発表された。ハリソン・フォードをはじめとする旧シリーズのキャストも含まれているものの、新キャストが多くを占めた。ここでは、その新キャストを紹介していく。
まず目を引いたのは、今回発表された中で最年長の新キャストであるマックス・フォン・シドー。1940年代にキャリアをスタートさせた現在85歳の大ベテランであり、『野いちご』(1957年)をはじめとするイングマール・ベルイマン監督作品や、『エクソシスト』(1973年)のメリン神父役などで知られる名優だ。『ペレ』(1988年)でアカデミー賞主演男優賞に、『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』(2011年)で同助演男優賞にノミネートされている。旧作キャストを除けば、今回発表された中でベテランと呼べるのはマックスのみ。そのことから、かなり重要な役割を担うのではないかと推測されている。
次に注目されているのが、アンディ・サーキス。『ロード・オブ・ザ・リング』のゴラム役で世界的に有名になった俳優であり、ハリウッドにおけるモーションアクターの第一人者でもある。『スター・ウォーズ』ではモーションアクターとして出演するといううわさもあり、どんな役どころをこなすのか、注目だ。
また、若手注目株のアダム・ドライバーの出演も決定。ゴールデン・グローブ賞も受賞したテレビドラマ「ガールズ(原題) / Girls」で大ブレイクを果たしたアダムはいち早く出演がリークされていた一人。その際は悪役を演じることになったと伝えられていた。『スター・ウォーズ』と「ガールズ(原題)」を両立するためのスケジュール調整が難航したといううわさもあり、『スター・ウォーズ』は今回の『エピソード7』だけでなく、次回作以降にも出演する可能性が高い。
そして、主人公を演じると目されているのは、オスカー・アイザック、ドーナル・グリーソン、ジョン・ボイエガの三人だ。この中では第66回カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞した『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』の演技で激賞されたオスカーの知名度が一歩リードか。ドーナルは『マイケル・コリンズ』『A.I.』などで知られるブレンダン・グリーソンの息子であり、ドーナル自身も『ハリー・ポッター』シリーズなどにビル・ウィーズリー(ロンの兄)役で出演。そのほかの出演作には『トゥルー・グリット』『わたしを離さないで』などがある。
一方のジョン・ボイエガはジョー・コーニッシュ監督の映画『アタック・ザ・ブロック』で主人公の一人を演じ、注目を浴びた新鋭。同作以降もテレビ・映画に出演作はあるものの、現時点での日本公開作は『アタック・ザ・ブロック』のみ。ただし、人気テレビドラマシリーズ最新作の「24:リブ・アナザー・デイ(原題) / 24: Live Another Day」には出演しており、『スター・ウォーズ』出演を機に一気にブレイクを果たすかもしれない。
最後に、新キャストの紅一点で、最大のサプライズだったのが、デイジー・リドリー。昨年デビューしたばかりの若手女優で、これまでの主だった出演作はテレビドラマのゲスト出演のみ。そのプロフィールもほとんど知られていない。一説によると、ハン・ソロとレイア姫の娘を演じるのではないかともいわれており、まさに新『スター・ウォーズ』の隠し玉といっても過言ではない存在だ。
以上が今回発表された新キャスト7名だが、追加キャストが今後、発表される可能性もある。というのも旧作キャストを含めても、女優はデイジーとレイア姫役のキャリー・フィッシャーしかいないからだ。そのため、主演級の役柄を演じる女優はまだ発表されていないという見方もある。いずれにしろ、撮影はまもなく開始される。続報が楽しみだ。(編集部・福田麗)