ポール・ウォーカーさんの死亡事故でポルシェが訴えられる
昨年11月、ポール・ウォーカーさんが亡くなった事故車を運転し、同じく亡くなったロジャー・ローダスさんの妻がポルシェを訴える不法死亡訴訟を起こしたとTMZ.comなどが報じた。
ポール・ウォーカーさん出演映画『ワイルド・スピード』フォトギャラリー
クリスティン・ローダスさんは、ポールさんとロジャーさんが乗っていたポルシェ・カレラGTはサスペンションに不具合があり、そのせいでハンドルが操作できなくなったのだと主張している。また、カレラGTは限りなくレースカーと同じ仕様であるにもかかわらず、クラッシュケージを装備していなかったほか、レース車用の燃料電池も搭載していなかったことを指摘。これまでに複数の死亡事故が起きているにもかかわらず、ポルシェはこれを無視し、顧客に注意を呼びかけることを怠ったと訴えている。
クリスティンさんは、マイケル・ジャクソンさんの児童性的虐待裁判などで知られる有名弁護士マーク・ゲラゴスを雇っており、過失、不法死亡、製造物責任などを追及している。
この訴訟で問題となるのが、警察はスピードの出し過ぎが事故原因だとの調査結果を発表していることだろう。クリスティンさんは、夫は時速55マイル(約86キロ)でしか走行していなかったと言っているが、警察は時速45マイル(約72キロ)制限の道を時速81マイルから94マイル(約130キロから151キロ)で走行していたと公式報告書に記載している。(澤田理沙)