元CIAスノーデン氏をソニーが映画化へ 『007』プロデューサーが参加
アメリカ国家安全保障局(NSA)による情報監視活動を暴露した元CIA職員エドワード・スノーデン氏を題材にしたノンフィクション「暴露-スノーデンが私に託したファイル-」が映画化されることが明らかになった。現地時間14日、米ソニー・ピクチャーズが発表した。
国家安全保障局(NSA)と中央情報局(CIA)に在籍したスノーデン氏は2013年6月、複数メディアを通じて、国家による個人情報収集活動の実態や手口を告発。同22日には米司法当局により逮捕命令が出されたが、スノーデン氏はロシアに亡命し、今に至る。
「暴露-スノーデンが私に託したファイル-」は、そのスノーデン氏と密会したジャーナリスト、グレン・グリーンウォルドにより、未公開の機密文書を多数収録したノンフィクション。映画化にあたっては、ソニー・ピクチャーズが権利を獲得。『007』シリーズで知られるマイケル・G・ウィルソンとバーバラ・ブロッコリがプロデューサーとして参加する。脚本家などはまだ決まっていないという。
ソニー・ピクチャーズは近年、実在の人物を題材にした映画に力を入れており、2010年の映画『ソーシャル・ネットワーク』を筆頭に、2011年の『マネーボール』、2013年の『キャプテン・フィリップス』など、いずれもが高い評価を獲得している。
マイケルとバーバラは、「この本はわたしたちの時代における、最も重要視すべき政治的事件の個人的記録です。グレンと共に、この話を映画化できることにとても興奮しています」とコメントを寄せている。(編集部・福田麗)