キリアン・マーフィ、ジョニー・デップは「僕のヒーロー」!初共演を語る
映画『28日後...』『麦の穂をゆらす風』などで知られる実力派俳優キリアン・マーフィが、出演最新作『トランセンデンス』で初共演を果たしたジョニー・デップについて語った。「ジョニー・デップは僕にとってヒーローなんだ」と言ってはばからないキリアンは、「僕が役者になる前から、彼は僕のお気に入りの映画俳優の一人だった。だから彼と実際に仕事をするのはとてもエキサイティングだったよ」と撮影を振り返っている。
映画『トランセンデンス』でのキリアン・マーフィ写真ギャラリー
『トランセンデンス』は、クリストファー・ノーラン製作総指揮の下、ノーランとの長年のタッグで知られる撮影監督ウォーリー・フィスターが初メガホンを取ったSF作品。ジョニーが演じるのは、死に際で人工知能に意識をアップロードされてしまった天才科学者ウィル。キリアンはウィルたちを襲った反テクノロジーの過激派組織を追いながらも、日々力を増すウィルにも注意を払うFBIのブキャナン捜査官を演じている。
キリアンは好きなジョニー作品として、『デッドマン』(1995)、『ラスベガスをやっつけろ』(1998)、『アリゾナ・ドリーム』(1992)、『ギルバート・グレイプ』(1993)を挙げると、「彼がどれほど有名かを考えてみたら、彼がこれだけオープンで、温かくて、寛大で、思いやりがある人であることが信じられないくらいだよ」とコメント。
「彼は本当にクールな人で、とてもおかしいんだ。すごくリラックスしているしね。僕らはとても楽しい時を過ごしたよ」とウィルの友人である神経生物学者マックス役のポール・ベタニーを含めた3人で、撮影現場では一緒にふざけたりしていたと明かした。
また、スターになった後も大作からインディペンデント作品まで幅広く活躍するキリアンは、作品選びの基準について「まあまあオリジナルで、読み終えることが出来る脚本である必要があるよ(笑)」と冗談めかすも、「もちろん、その作品に関わっている監督や他の人々も大事だ。そして、僕がこれまで演じたことがない役どころ、ということもある」と断言。「僕はこれまで、今回のキャラクターのように体制側の役を演じたことがない。政府を代表している誰かをね。僕が普通やることじゃないから、とても興味深かった」と本作の役柄への思いを語っている。(編集部・市川遥)
映画『トランセンデンス』は6月28日より全国公開