市村正親、胃がんで舞台降板、手術・休養へ
女優・篠原涼子の夫で俳優の市村正親が早期の胃がんと診断され、当面は治療に専念することが明らかになった。27日に所属事務所が発表したもので、市村は公演中のミュージカル「ミス・サイゴン」を同日限りで降板した。今後は約2週間の入院中に腹腔鏡手術を受け、退院後は自宅で療養する。11月のミュージカル「モーツァルト!」には出演する予定だ。
市村は6月下旬に体調不良を訴え病院で診察を受けたところ、急性胃炎と診断され入院。その際に受けた検査で胃に悪性の腫瘍が見つかった。(編集部・小松芙未)
以下、市村のコメント全文。
この度は、私事で皆様にご心配とご迷惑をおかけしております。
公演を楽しみにお待ちいただいているお客様には、本当に申し訳ない気持ちで一杯です。
俳優として一番悲しいことは、楽しみにしてくださるお客様の前に立って舞台からご挨拶できないことであり、一番悔しいことは、共に作品を作り上げるために稽古場で闘ったスタッフ及びキャストに迷惑をかけることです。
この「ミス・サイゴン」はわたしにとって俳優人生の転機となった作品です。22年前の日本初演、エンジニアという役をいただき、「アメリカン・ドリーム」を歌う中で、わたし自身が俳優として大きな夢を見させていただきました。
今のわたしの夢は、再びお客様の前でこの曲を歌うことです。そのためにわたしは治療に専念しますが、「ミス・サイゴン」のスピリットは変わることなく、頼りになる仲間たちによって毎日素晴らしいパフォーマンスが繰り広げられます。
演劇の神さまがぼくに与えてくれたこの舞台が、一人でも多くのお客様に愛され、そして、皆さんが楽しんでくださることを心から祈っています。