鈴木亮平が強気のマイクパフォーマンス!世界に挑戦状
30日、園子温監督の最新作『TOKYO TRIBE』初日舞台あいさつが新宿バルト9にて行われ、園監督をはじめ、主演の鈴木亮平とYOUNG DAIS、清野菜名、佐藤隆太、竹内力、叶美香、中川翔子、大東駿介、石田卓也、市川由衣、石井勇気、坂口茉琴、そして原作者・井上三太の総勢14名が登壇。園監督は「壮観だね。濃いメンバーで、いろんなものがごった煮になっているけど、すごく調和してピースフルな映画になりました」と自信満々に作品をアピールした。
本作は9月にカナダで行われる第39回トロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門にオープニング作品として出品されるが、鈴木は「園監督から『世界でヒットする映画にしたい』って言われていたんです」と明かすと「世界よ、こんな映画を作れるなら作ってみろ!」とマイクパフォーマンス。さらに「そのぐらい熱のある映画。日本人、園子温しか作れない映画です」と熱く語り、会場を盛り上げた。
普段、ラップミュージシャンとして活躍するYOUNG DAISも「僕らが普段やっていることを観ていただく機会を与えていただきました。役者とアーティストがリスペクトして作った熱のある作品。世界で戦える映画です」と作品の出来に胸を張ると、女性陣の中川や市川、叶なども園監督が作り出した「バトルラップミュージカル」という新ジャンルの作品に参加できたことへの喜びを語っていた。
一方、園監督から大抜てきされ、スクリーンで存在感を示した新ミューズ・清野は「アクションシーンは現場で、即興で行うことが多かったんです。結構なムチャ振りもあったけれど、新しい自分に挑戦できました」と胸を張る。そんな清野に、園監督は「こんなにかわいい顔をしてスタントなしでやり遂げてくれた」と称賛を送り「アジアのアクション映画に対抗したいと思っていたので、一切スタントなしで撮影したんです」と明かすと、客席からは大きな拍手が巻き起こった。
本作は、井上三太の人気コミック「TOKYO TRIBE2」を園子温監督が実写映画化。近未来を舞台に、トライブ(族)に属する若者たちの抗争をスピード感いっぱいに描く。舞台あいさつの最後には、鈴木、YOUNG DAIS、清野がそれぞれマイク片手に軽快なラップを披露するなど、大盛り上がりの初日となった。(磯部正和)
映画『TOKYO TRIBE』は新宿バルト9ほか全国公開中