瑛太、松田龍平の演技を絶賛「世界で誰もできない芝居」
俳優の瑛太と松田龍平が29日、都内で行われた主演映画『まほろ駅前狂騒曲』完成披露試写会に大森立嗣監督と出席した。口数が少なく、独特なオーラで会場を包む松田。司会者の質問が右から左なのか「もう1回質問いいですか? すいません、不慣れなもので」「声があまり出なくて、おかしいな」と言いながら観客の笑いを誘うなど、不思議な松田ワールドを展開していた。
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本作は、映画『まほろ駅前多田便利軒』(2011)、ドラマ「まほろ駅前番外地」(2013)に続く、人気作家・三浦しをんのベストセラー小説の実写化作品。くせ者ぞろいのまほろの町を舞台に、バツイチの便利屋コンビ、多田(瑛太)と行天(松田)が他人を救う人間ドラマをシュールな笑いをアクセントに描いている。
「これまでの『まほろ』とは違う新しい感じ」と胸を張った瑛太は「龍平が行天を演じながら、塾の先生を演じているシーンがあって、あの感じがとてつもなくいい。世界で誰もできない芝居」と松田の演技を絶賛。急な賛辞に「何を言えばいいのかわからない」と及び腰の松田を前に、思わず瑛太が「ごめんね、勝手なこと言って」と謝るという、劇中さながらのシュールな展開が繰り広げられる場面も見られた。
この日は、観客の悩みをその場で解決するという企画も実施。「好きな人に告白して成功するシチュエーション」を聞かれた松田は、観客や報道陣がいる場所での告白に、「この場でそれが言えるなら大丈夫でしょう」と鋭いツッコミ。瑛太は「軽トラックに乗る芝居が多いんですよね。軽トラックくらい狭い、相手が逃げられないような密室でするのはどうですか?」とアドバイスを送っていた。
最後に、「こんな僕たちですけど、テレビとかいっぱい出て、芸人さんとも絡んで、宣伝頑張っているんです」と切実に訴えた瑛太。「皆さんが広めてくれたら、もしかしたら続編みたいなものができるかもしれない」と期待をあおっていた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『まほろ駅前狂騒曲』は10月18日より新宿ピカデリーほか全国公開