ハリセンボン、吹き替え声優に起用されるもセリフゼロ
お笑いコンビ・ハリセンボン(近藤春菜、箕輪はるか)が4日、都内で行われた映画『西遊記~はじまりのはじまり~』日本語吹き替え版完成披露試写会に出席。10月初旬には猪八戒、沙悟浄の声優に起用されたと発表されたものの実はセリフが1個もなく、“イメージキャスト”扱いだったことが明らかになった。この日は同作の日本語吹き替え声優を務めた斎藤工、貫地谷しほり、山寺宏一も登壇した。
『少林サッカー』のチャウ・シンチー監督にとって6年ぶりの最新作となる本作。中国の伝奇小説「西遊記」を題材に、三蔵法師が孫悟空たちと出会う前の物語が描かれる。後に三蔵法師となる妖怪ハンター・玄奘の声を斎藤が、映画オリジナルキャラクターの女妖怪ハンター・段の声を貫地谷が、そして孫悟空役の声を山寺が担当している。
10月8日の声優発表の段階では猪八戒の声を近藤が、沙悟浄の声を箕輪が担当することがアナウンスされており、そのときは「今流行の妖怪役のお仕事をいただき、とてもうれしいです。頑張ります!」と喜びのコメントまで寄せていたハリセンボンの2人。近藤は「今まで『豚じゃねーよ!』『かっぱじゃねーよ!』と否定し続けてきましたけど、ついに本家から認められたということ。『じゃねーえよ!』と言い続けてきて良かったなと思います」としみじみ語るも、「ただ……」といきなりトーンが暗くなり「オファーを受けてから、そこから連絡が来なくなりまして。それなのに皆さん、(日本語版の)声を録ったと言っていて。ビックリですよ」と不満顔。
仲間はずれにされ、怒りが収まらない様子の近藤だったが、劇中の猪八戒と沙悟浄はしゃべらないため声優が必要なかったこと、そしてハリセンボンの2人は「声優ではなく“イメージキャスト”」であるという真相が司会者から語られた。「“イメージキャスト”って肩書を初めて聞きました」という箕輪に対して、近藤も「“イメージキャスト”なら、最初からそう言ってくださいよ。5,000円くらいのいいはちみつを買って、のどを調整したんですから」とボヤくことしきり。最後は本作のキャッチコピー(「とんでもねー!」)を踏まえて、「とん(豚)でもねー映画だよ!」と捨てぜりふを吐いた。(取材・文:壬生智裕)
映画『西遊記~はじまりのはじまり~』は11月21日より全国公開