新垣結衣、初の母親役で子育ての大変さを知る!
加納朋子の小説「ささら さや」を映画『神様のカルテ』の深川栄洋監督が映像化した『トワイライト ささらさや』で、夫の死後、一人で幼い息子を抱える主人公サヤを演じた新垣結衣と、他人の体を借りてサヤを助けようとする夫・ユウタロウにふんした大泉洋が撮影の舞台裏を語った。
本作で初めて母親役に挑戦した新垣だが、あえて赤ちゃん対策をせずに撮影に挑んだそう。「新米のママさんたちも最初は何もわからないところから始めるわけだから、上手じゃなくてもいいんじゃないかと思って。母親役だからっていきなり赤ちゃんとの交流を図ったりするわけじゃなく、目の前にいる赤ちゃんと一緒にいることで自分のしぐさがだんだん母親らしくなっていったらいいなって思いましたね。抱き方だったり、声の掛け方だったり、いろんなことを勉強していくという感じでした」。
新垣が熱演するサヤの母親としての奮闘ぶりを、切ない思いで見ていたのが、妻と息子を置いて逝ってしまったユウタロウ役の大泉だ。「放っておけないんですよね。あんなに大好きだった奥さんが、見知らぬ土地で、一生懸命子育てをして、慣れないことだらけの中で頑張っているわけじゃないですか。目の当たりにしているにもかかわらず、何もしてあげられないというのはつらかったです」と打ち明ける。
初の母親役を立派にこなし、最後には母としての成長ぶりも見せた新垣に「もういつでも母親になれますね」と問いかけると、「(赤ちゃんの)かわいらしさがわかった反面、子育ての大変さも知りました」と苦笑い。それでも「かわいいだけじゃないかもしれないけれど、でもサヤみたいに、もしも母になったら愛情を持ってお母さんしていきたいなという気持ちになりました」と笑顔を浮かべた。亡き夫に、そして「ささら」という見知らぬ町で優しい人たちに助けられながら成長していく主人公を演じた新垣もまた、作品を通して大きな成長を遂げたようだった。(編集部・森田真帆)
映画『トワイライト ささらさや』は11月8日(土)より全国公開