宮川大輔、“ゾンビ”と化す!品川ヒロシ監督最新作に出演
お笑い芸人の宮川大輔が、品川ヒロシ監督の最新作『Zアイランド』に出演していることがわかった。これまで「極道アクション」といわれていた本作だが、このたびついに作品の全貌が明らかになり、極道アクションのみならず、ゾンビも登場するホラーとアクション、品川映画独特の笑いがミックスされたハイテンションムービーとなるもようだ。
宮川は本作で最初にゾンビになってしまうキーパーソンの組員役で登場。プロデューサーの二宮直彦も「ゾンビにもかかわらず、観ている側は感情移入してしまう、怖いのに愛らしさがあるのは大輔さんにしかできないもの」と絶賛している。
品川監督作品への出演は3作目となる宮川は、品川監督のデビュー作『ドロップ』を振り返り、「おにぎりを食べるシーンがあったんですが、品川がおにぎり食べながらタバコ吸ってみます? っていうアイデアを出したんです。そのひらめきのセンスが面白くてね」と話し、デビュー作から才能を感じていたことを明かした。
「監督のいいところはモニターを見ながら、ものすごく笑ってくれるところ。映画『漫才ギャング』でも、長回しの中で必死に俺が唾をぺっぺぺっぺ吐きながら演じているのを見て大爆笑していた。だから僕もどんどん面白いことができて楽しいんです」と話す通り、宮川が心から楽しんだという同作で演じた取り立て屋の金井は、まさに当たり役となった。
品川監督はもちろんのこと、映画では井筒和幸、松本人志、舞台では宮本亜門、今井雅之と多くの演出家に愛されてきた宮川。役者としての原点を聞くと、「てんそ」こと、1991年に結成されたダンスとお笑いをミックスしたユニット「吉本印天然素材」を挙げた。
「てんそ」は、宮川が元相方の星田英利(旧芸名ほっしゃん。)と組んでいたチュパチャップスや、ナインティナイン、FUJIWARA、雨上がり決死隊など、今のお笑い界をけん引するメンバーで構成されていた伝説的な人気お笑いユニットだ。宮川は「当時は芸人同士のやっかみとかもすごくて、楽しいだけではなかった。きつい思いもいっぱいしたけれど、でも『てんそ』があったからこそ、今の自分があると思っています」と思いを語った。
「『てんそ』時代は西も東も入り乱れて、ほんまにみんながしのぎを削って闘っていた。あのころに会っていたら、東京で気合入れてやっていた品川とは絶対仲良くなっていなかっただろうなと思う」と話す宮川だが、今や監督との信頼関係は誰よりも厚い。「宮川大輔という役者をまとまらせたくない」と話す品川監督が、最新作で宮川をどれだけ大暴れさせるのか期待したい。(編集部・森田真帆)
映画『Zアイランド』は2015年春全国公開