大泉洋、コメディー俳優としての評価に不満顔?
22日、東京都多摩市内で行われている映画ファンの祭典「第24回映画祭TAMA CINEMA FORUM」内で「第6回TAMA映画賞」授賞式が行われ、最優秀男優賞を受賞した大泉洋と妻夫木聡、最優秀新進監督賞を受賞した劇団ひとりらが登壇した。大泉は主催者側から「コメディー俳優」に限定した功績を称えられると、首をかしげ「わたしはコメディー俳優として固まったつもりはなかったんですけれど……」と不満(?)を口にして会場を沸かせていた。
大泉洋、コメディー俳優に不満?劇団ひとりは亡き芸!フォトギャラリー
意気揚々と登壇した大泉だったが、受賞理由について「コメディー俳優として……」と告げられると顔が曇る。「確かに(主演した)『青天の霹靂』では面白い部分もありますが、自分ではコメディー俳優として固まったつもりではないのですが……」と肩を落としつつも、持ち前の軽快なトークで会場を盛り上げる。
すると『青天の霹靂』のメガホンを取ったひとりが「最優秀男優賞のわりには軽いあいさつですね。そりゃコメディー俳優って言われますよ」とカットイン。大泉もコメディー俳優の素晴らしさは理解している一方で、イメージが固まってしまうことが怖いらしく「あなたとのやり取りで、そういうイメージになっちゃったんですよ!」と反論。しかし最後には「コメディーの道を極めたいです!」と開き直っていた。
一方、同じく主演男優賞を受賞した妻夫木は「大泉さんの後はやりづらいですね」と苦笑いしながら、映画『ぼくたちの家族』で石井裕也監督とタッグを組めたことに感慨深い表情を浮かべ「家族という永遠のテーマに、監督、スタッフ、キャストみんなで一緒に挑んだ作品です」と真剣な表情で語る。
そんな妻夫木も、映画『清須会議』や『ジャッジ!』でちょっと抜けた役柄が続いたことに「本当にバカな役者と思われてしまうんじゃないかって不安だったんです」とイメージが固まってしまうことの不安を口にしていたが、コメディーセンスを褒められると「コメディーとしては大泉さんにはかないません」と発言。それを聞いて頭を抱える大泉の姿に、客席からは大歓声が上がった。(磯部正和)
■「第6回TAMA映画賞」受賞結果は以下の通り
・最優秀作品賞:『野のなななのか』(大林宣彦監督)、『ぼくたちの家族』(石井裕也監督)
・最優秀女優賞:二階堂ふみ(『私の男』『ほとりの朔子』『渇き。』『四十九日のレシピ』)、池脇千鶴(『そこのみにて光輝く』『潔く柔く きよくやわく』『くじけないで』『神様のカルテ2』)
・最優秀男優賞:妻夫木聡(『ぼくたちの家族』『清須会議』『ジャッジ!』『小さいおうち』『渇き。』『舞妓はレディ』『STAND BY ME ドラえもん』)、大泉洋(『青天の霹靂』『清須会議』)
・最優秀新進女優賞:能年玲奈(『ホットロード』)、門脇麦(『愛の渦』『闇金ウシジマくん Part2』)
・最優秀新進男優賞:菅田将暉(『そこのみにて光輝く』『男子高校生の日常』『闇金ウシジマくん Part2』『陽だまりの彼女』)、太賀(『ほとりの朔子』『男子高校生の日常』『人狼ゲーム』『MONSTERZ モンスターズ』『私の男』『スイートプールサイド』)
・最優秀新進監督賞:劇団ひとり監督(『青天の霹靂』)、坂本あゆみ監督(『FORMA-フォルマ-』)
・特別賞:蔦哲一朗監督およびスタッフ・キャスト一同(『祖谷物語 -おくのひと-』)
「第24回映画祭TAMA CINEMA FORUM」は11月22日~11月30日まで(11月25日は休映)、東京都多摩市内の3会場4スクリーンで開催