松坂桃李、バイオリンを約1年猛特訓!「地獄の日々を過ごしました」
俳優の松坂桃李が2日、都内で行われた映画『マエストロ!』完成披露試写会に、miwa、西田敏行、小林聖太郎監督と共に出席し、バイオリンにかける熱い思いを語った。
同作はさそうあきらが手掛けたコミックの実写映画化で、不況のあおりで解散したオーケストラの再起を、若手コンサートマスターの香坂(松坂)と謎の指揮者・天道(西田)を中心に感動的に描く。
オーケストラでバイオリンを担当する役どころのため、撮影の約1年前から猛特訓したという松坂は、「(役が決まった当時)最初はバイオリンの難しさも全くわからない状態だったので、『耳をすませば』の聖司さんみたいにかっこいいなくらいにしか捉えきれていない自分がいまして。それから練習が始まって段々口数が減っていって、地獄の日々を過ごしました」と当時を振り返った。
実際、松坂は手元が映るシーンがほかの役者よりも多いため、画面に映る部分の練習だけではなく、演奏の基礎から学んでおり、小林監督は「すごいなと思います」とその熱意を絶賛。西田も「桃李君の集中力がすごい。感動しました。ありきたりな音楽の映画じゃないですよ、それを観てもらいたい。コンマスの席に座ってからすごいですから」と太鼓判を押した。
見どころとなるコンサートのシーンは各キャスト陣がレッスンを重ねて挑んだだけではなく、クラシックコンサート映像を徹底的に研究した小林監督により、ラジコンヘリを使った空撮を取り入れるなどこだわりが満載。小林監督自身も「最低限、マナーとしてなんちゃってにはしたくなかったし、音楽そのものが楽しめるというか、表現できたらいいなと思いました」と本作に込めた熱意を明かした。
この日は、特別に11億円相当のバイオリンの名器「ストラディヴァリウス」も用意され、松坂が軽く腕前を披露して観客の心を震わせていた。(中村好伸)
映画『マエストロ!』は2015年1月31日より全国公開