『NARUTO』完結編が過去最高の大ヒットスタートで初登場1位!
映画週末興行成績
8日に興行通信社が発表した、土日2日間(12月6日~7日)の全国映画動員ランキングでは、岸本斉史原作の人気漫画「NARUTO-ナルト-」の完結編となる劇場版アニメ『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』が初登場1位を獲得。全国266スクリーン公開で動員39万6,280人、興行収入5億1,533万1,800円をあげた。
前作『ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-』(2012)の動員を、対比156%と大きく上回り、シリーズ10作目にして過去最高の大ヒットスタートを切った同作。客層の男女比は6対4。年齢別では16~19歳が36.2%、20代が23.4%、13~15歳が14.9%、40代が11.2%。鑑賞動機としては「最後の劇場版だから」が39.3%、「原作の先のストーリーに興味を持ったから」が30.1%と続く。初めて劇場版『NARUTO』を観たという層が14.5%を占めており、新規層へのアピールもヒットにつながったようだ。
全国89スクリーンで公開された『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』は7位に初登場し、動員4万6,805人、興収6,876万1,100円をあげた。不朽のSFアニメ「宇宙戦艦ヤマト」のシリーズ第1作をベースに、新たなスタッフ・キャストで製作されたテレビシリーズの完全新作劇場版。総監督を出渕裕が務める。
人気ロックバンドBUMP OF CHICKENのライブツアーを追ったドキュメンタリー映画『BUMP OF CHICKEN“WILLPOLIS 2014”劇場版』が全国20スクリーンの小規模公開ながら2万1,925人を動員して9位にランクイン。20代~30代の女性客が中心だが、劇場には男性客の姿もあり、興収は4,342万2,200円を記録した。劇中に登場する短編アニメ部分は『寄生獣』の山崎貴監督が担当している。一方、その『寄生獣』は2位にランクダウンしたが、累計動員62万2,203人、累計興収8億146万3,800円と順調だ。
また今週は10位圏外となったが、公開6週目の『美女と野獣』が累計興収10億円を突破。さらなる集客を目指して12月27日より日本語吹き替え版の上映も決定した。
今週末は『ゴーン・ガール』『ホビット 決戦のゆくえ』『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』『劇場版アイカツ!』『アオハライド』などが公開予定。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元など調べ)(取材・文:壬生智裕)
【2014年12月6日~7日の全国映画動員ランキングトップ10】※()内は先週の順位
1(初)『THE LAST -NARUTO THE MOVIE-』:1週目
2(1)『寄生獣』:2週目
3(2)『フューリー』:2週目
4(3)『インターステラー』:3週目
5(4)『神さまの言うとおり』:4週目
6(5)『MIRACLE デビクロくんの恋と魔法』:3週目
7(初)『宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟』:1週目
8(6)『紙の月』:4週目
9(初)『BUMP OF CHICKEN“WILLPOLIS 2014”劇場版』:1週目
10(7)『劇場版「進撃の巨人」前編~紅蓮の弓矢~』:3週目