フィンランドの知的障害者バンドを追った『パンク・シンドローム』熱狂のライブシーン公開
フィンランドの知的障害者4人から成るパンクバンドの日常をつづったドキュメンタリー映画『パンク・シンドローム』から、パンク魂あふれる音楽・歌詞に、健常者、障害者の垣根なく熱狂するライブ映像が公開された。
カメラが追ったのは、とにかく服の縫い目が気になるギターのペルッティ、足の爪は自分で切りたいボーカルのカリ、美人議員が大好きなベースのサミ、家を出たくないドラムのトニという、知的障害を抱える4人の個性がぶつかり合うパンクバンド「ペルッティ・クリカン・ニミパイヴァト」。彼らの練習風景から、仲間同士のケンカ、仲間の結婚、ちょっとした失恋、CDデビュー、海外ツアーまで、笑いにあふれたドタバタな日々を丹念に映し出している。
今回公開されたのは、彼らが楽曲「こんな社会大嫌いだ」をライブハウスの大勢の観客を前で演奏するシーン。「みんな、踊りたかったら遠慮するな。ハメをはずそうぜ!」と呼び掛け、観客を熱狂させるさまは圧巻だ。ライブシーンの前後には、メンバーが障害者としてのつらい体験を語るシーン、そしてデビューが決まり、ファーストシングルが納品され喜ぶシーンが入っている。(編集部・市川遥)
映画『パンク・シンドローム』は1月17日よりシアター・イメージフォーラムほか全国順次公開