『甘い生活』アニタ・エクバーグさん、83歳で死去
フェデリコ・フェリーニ監督の映画『甘い生活』で知られる女優のアニタ・エクバーグさんが1月11日(現地時間)にイタリアで亡くなった。83歳だった。
The New York Timesなどによると、アニタさんはここ2年ほど闘病生活を送っていたらしい。
『甘い生活』でアニタさんがマルチェロ・マストロヤンニさんとトレビの泉で戯れるシーンは映画史に残るシーンとして有名。1955年にはゴールデン・グローブ賞有望若手女優賞を獲得したが、2011年には無一文に近く、フェリーニ基金から援助を受けてイタリアの介護施設に入所していると報じられていた。
インタビューでは自分の気持ちを隠さずに話すことでも知られ、1999年には、自分はフェリーニ監督に発掘されたのではなく、フェリーニ監督が自分のおかげで有名になったのだとコメントしたこともある。
アニタさんは映画『リュシアン 赤い小人』『フェリーニの道化師』『月世界宙がえり』などにも出演している。(澤田理沙)