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『キック・アス』のマシュー・ヴォーン監督が語る新作スパイ映画はボンド作品にオマージュ?

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子供の頃からスパイ映画が好きだったというマシュー・ヴォーン監督
子供の頃からスパイ映画が好きだったというマシュー・ヴォーン監督

 映画『キック・アス』『X-MEN』シリーズのマシュー・ヴォーン監督が、新作『キングスマン:ザ・シークレット・サービス(原題) / Kingsman: The Secret Service』について語った。

【写真】マシュー・ヴォーン製作『キック・アス』ギャラリー

 本作は、秘密諜報組織「キングスマン」のエージェント、ハリー(コリン・ファース)が、不良少年のおいゲイリー(タロン・エジャートン)の良き師となって、組織のエージェントに鍛えあげていく中、世界を恐怖に陥れる謎の犯罪組織を突き止めていくというスパイアクション映画。『キック・アス』の原作者マーク・ミラーが手掛けた同名コミックを映画化。

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 マシュー監督は、マークが同コミックを手掛ける前から関わっていた。「彼とパブで飲んでいたとき、僕らが子供の頃はスパイ映画を観ると、いつもスパイの真似をしていたという話になった。ジェームズ・ボンドシリーズはシリアスなアクション映画だが、スーパーヒーローのような描き方だ。アーサー王やシャーロック・ホームズのようにリアルに描かれない。シリアスな部分はありながら、あまりリアルに捉えられていないジェームズ・ボンドのような作品が、僕らにもできないか?と思ったのが始まりだ」と語った。今作は全てのスパイ映画にオマージュをささげている。

 コリン演じるハリーは、マシュー監督の要素を持っている。「僕が掛けていた眼鏡をコリンが今作で掛けているし、僕も着ているダブルのスーツをコリンも着ているため、確かに僕の要素はある」と語り、さらに新星タロン・エジャートンについては「彼はこれまで映画出演がない。確かに無名俳優を主演にするのは大変だが、今作を手掛けた20世紀フォックスも適役の若手を探すことができず、僕に自由に探させてくれた。『X-MEN:ファースト・ジェネレーション』でジェニファー・ローレンスを彼らに薦めたのも僕だったからだ」と答えた通り、タロンの演技にも注目だ。

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 以前にガイ・リッチー作品を製作していたマシューが監督になった経緯は「単に監督が僕を怒らせることが多かったため、僕自身が監督になった(笑)。僕もそうだが、監督の多くはエゴで、誇大妄想者だからね。実は映画『レイヤー・ケーキ』では、監督をするつもりはなくて、メガホンを取るはずのガイ・リッチーが降板し、その後他の監督にも拒否されたため、結局自分が監督した」と明かした。

 映画は、古き良きガジェットを使用したり、笑わせ所をしっかりつかんでいるところが魅力のスパイ映画。 (取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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