松田翔太、前田敦子&木村文乃と二股する男役…「どちらも好き」
俳優の松田翔太が20日、都内で行われた映画『イニシエーション・ラブ』完成報告会見に、前田敦子、木村文乃、堤幸彦監督と共に出席した。本作で、前田と木村が演じる二人の女性の間で揺れ動く男を演じた松田は、「素直に演じたら、おのずと二股になりました」という発言で笑いを誘った。
本作は、乾くるみのベストセラー小説を映画化した異色のラブストーリー。1980年代後半の静岡と東京を舞台に、大学生の鈴木(松田)と歯科助手のマユ(前田)の恋物語がつづられ、ラスト5分で全てが覆る衝撃のエンディングが待ち受ける。
前田演じる究極にかわいいマユと、木村演じる妖艶な魅力を放つ美弥子とのはざまで心が揺れる鈴木を演じた松田は、「男性なら一度は経験したことがあるようなことを表現しているので、皆さん思い当たる節があるのではないかと思います」と自身の役柄について含みを持たせながら説明。
さらに松田は、素直に演じたらおのずと二股になったと苦笑いをのぞかせつつ、「男はそういうもんなのかな?」とはにかみ、会場を沸かせた。また、どちらの女性がタイプか尋ねられると、「どちらも好き」とそれぞれに魅力を感じている様子を見せ、「遠距離恋愛は無理」「生活感がある恋愛が好き」と自身の恋愛観も語った。
一方、劇中で「究極のかわいらしさ」を体現する魅惑的な女性を演じた前田は、「自由にやらせてもらいながら、監督にかわいいところを拾ってもらいました」とにっこり。木村は松田たちから、「プライベートがさっぱりしていて男前でカッチョイイ」と絶賛されており、それぞれが持つナチュラルな魅力を生かして演じることができたようだった。
そんなキャスト陣に、堤監督は「映像化不可能と言われていたポイントは、乾先生にアイデアを出してもらったのでやりやすかった。皆さんの演技が素晴らしく、苦労はなく楽しかった」とねぎらいの言葉を掛けていた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『イニシエーション・ラブ』は5月23日より全国公開