有村架純、「ギャルに悪い子はいない」と断言 金髪ギャルの作り方とは?
1年で偏差値を40も上げて慶應義塾大学に現役合格した金髪ギャルの実話をベースにした映画『ビリギャル』で、ヒロインさやかを好演した有村架純が、撮影秘話を熱く語った。
映画ではヒロインが塾の講師・坪田(伊藤淳史)との運命的な出会いによって落ちこぼれの金髪ギャルから熱血受験生に変わっていく姿が描かれているが、「あまちゃん」のイメージとは一転した有村のハジケっぷりに驚かされる。有村に変身の秘訣(ひけつ)を尋ねると、「まずギャルの子たちがインタビューを受けている動画などを見ました」と言い、「そこからギャルのしゃべり方を発見したり、一人が何か言うと、他の子も皆同じことを言うことに気付いたりして。そういうところを取り入れました」と続ける。
特に、さやかが坪田先生と楽しく会話するところなどはギャルそのもの! 「あの一連のシーンは、伊藤淳史さんがいつも同じ目線でいてくれたのが大きかったですね。不思議と壁も感じなかったから、気持ちよくお芝居ができました」とはいえ、それだけでは血の通った人間にはならなかったに違いない。
そこをさらに追及すると、「クランクイン前日まで、さやかがわからなくて。そのうちに外見ばかり肉付けしてもこの役が生きてこない気がして……」と役をつかむまでには紆余(うよ)曲折があったことを吐露。「それで、さやかの原動力は何なのかを探っていって、自分が楽しいと思うことを全力で楽しもうとする彼女のスタンスに気付いたんです」と振り返る。
そうやって試行錯誤を経て、完璧なギャルを体現した有村架純は「ギャルに悪い子はいないと思いました。不良になりたくて金髪にしているのではなく、楽しいからやっているんです」と彼女たちの心理を分析。本作では、そんな生きることを全力で楽しむギャルに成り切った有村架純の女優魂が全開! 頑張る彼女を見ているうちに胸が熱くなり、沸々とやる気が湧いてくる一作となっている。(取材・文:イソガイマサト)
映画『ビリギャル』は5月1日より全国公開