板尾創路、巨匠ロイ・アンダーソン監督と念願のコラボ!ブラックな笑いに満ちた『さよなら、人類』予告公開
お笑い芸人の板尾創路がナレーションを担当した、スウェーデンの巨匠ロイ・アンダーソン監督作『さよなら、人類』の予告編が公開された。長年にわたるアンダーソン監督のファンだという板尾は、「『散歩する惑星』(2003年日本公開)を観て、当時からこの監督すごいなと思っていました。そんなアンダーソン監督の最新作で、しかもすごく面白い『さよなら、人類』にナレーションという形で関われることをうれしく思い、ぜひやらせていただきたいと思いました」と念願かなって実現したコラボレーションを喜んでいる。
第71回ベネチア国際映画祭で『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を抑えて最高賞にあたる金獅子賞に輝いた本作。予告編は、面白グッズを売り歩くセールスマンのサムとヨナタンが出会うさまざまなキャラクターをブラックユーモア満載で映し出し、本作の摩訶(まか)不思議な世界観が堪能できる仕上がりで、板尾の渋く、深みのある声が見事にマッチしている。
板尾は「アンダーソン監督の作品に初めて出会う人は、最初は戸惑うかもしれませんが、何も考えずに、映画の概念をなくして、無に近いような状態で観られたら最高だと思います。画面いっぱいに演出されていて、いたるところがおかしいですから。ツボにはまったら、腹筋が痛くなると思います」と監督の独特の作風についてコメント。「美術館でみている絵画が動き出し、しゃべりだすという感覚で観ていただければいいかなと思います。本当にぜいたくな良い映画です」と本作の楽しみ方を伝授した。
また、映画『板尾創路の脱獄王』『月光ノ仮面』で監督を務めたこともある板尾は、構想15年、撮影に4年を費やして本作を完成させた監督に対し、「こういう時間やお金の使い方は日本映画ビジネスでは難しく、おそらく世界でもアンダーソン監督にしかできないと思います。日本流にいえば粋な職人のような監督です」「こういう映画をよくぞ作ってくれたと感謝したくなるくらい」と称賛の言葉を惜しまなかった。(編集部・市川遥)
映画『さよなら、人類』は8月よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国順次公開