「花子とアン」中島歩は面倒くさい…菊池亜希子がぶっちゃけ
NHK連続テレビ小説「花子とアン」でも知られる俳優の中島歩が30日、新宿武蔵野館で行われた映画『グッド・ストライプス』初日舞台あいさつに菊池亜希子、岨手由貴子監督と登壇。菊池から冗談交じりに「面倒くさい」とぶちまけられてしまう一幕があった。
前日夜は大雨だった東京地方も、この日は打って変わって晴天に。菊池が「昨日、監督と天気になるといいねと言っていたので、今日は青空になって良かった」とあいさつすると、中島も「初めての主演作ですが、最初は自分が主演なんてと思っていました。それが今日という日を迎え、(映画館の)看板を見て怖くなったり、うれしくなったりと。いろんな興奮がありました」と告白。それぞれに初日を迎えた喜びを語った。
中島と菊池は初共演。「実年齢ではわたしの方が年上なんですが、中島君がすごく面白くて。彼、学生時代は落研だったんですよ。だから言うことにいちいちしゃれを効かせていて。最初は楽しかったんですけど、途中から面倒くさくなりました」と冗談めかしてぶっちゃけ。一方の中島は「年上のお姉さんでもありますし、僕が撮影前に不安定に陥ったときもご飯に誘ってくださったり、敬語じゃなくていいのよと言ってくれたり。お姉さんでいてくれたので、いい感じにいれました」と振り返った。
交際4年を経て倦怠(けんたい)期に陥っていたカップルが、妊娠を機に結婚へと進んでいく姿を描いた本作。優柔不断でおぼっちゃま気質な真生という役柄について、「脚本を読んだときは、なんでこいつはこんなことをするんだろう」と思い、共感する部分はなかったという中島。
岨手監督から「『自分の人生はこんなもんだと思っている真生という役柄はわかりますか?』と質問しても、『僕は希望に満ちあふれているのでわからないです』と。彼はちょうど『花子とアン』の出演が決まったあたりだったので、それはそうかと思い。そんな中島君のあっけらかんとして、憎めない感じがこのキャラクターには必要だったので良かった」と評されると、中島は客席に「なんだかバカで能天気みたいな人間だと思われているかもしれませんが、そんなことはないはずです」と否定して、笑いを誘っていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『グッド・ストライプス』は新宿武蔵野館ほか全国公開中