永瀬正敏、浅野忠信の丸刈り頭をかわいがる
俳優の浅野忠信が15日、都内で行われた映画『あん』大ヒット御礼トークイベントに河瀬直美監督と共に出席した。『あん』には出演していない浅野だが、河瀬監督の招きでゲスト登壇が実現。同作でどら焼き屋「どら春」の雇われ店長・千太郎を演じた永瀬正敏が憧れの俳優であることを告白すると、その永瀬がサプライズ登場して浅野を驚かせた。
ドリアン助川の小説を映画化した本作は、千太郎（永瀬）と「どら春」で働くことを志願した老女・徳江（樹木希林）、そして常連客ワカナ（内田伽羅）の心の交流を描いたヒューマンドラマ。第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でオープニング上映されたことでも話題を呼んだ。
浅野は永瀬について「僕は20歳くらいのときに永瀬さんの『ミステリー・トレイン』（1989）という映画を観て、こんなふうに海外の映画に出る日本の俳優さんがいるんだなと強烈に憧れていたんです」とコメント。その後も『ELECTRIC DRAGON 80000V』（2000）で永瀬と共演した際の感動を河瀬監督を前に感慨深げに打ち明けていた浅野は、イベント終盤にその永瀬がサプライズ登壇するや「監督、知っていたんですか？」と思わずのけぞって驚きの表情。
永瀬から「来てくれてありがとう。映画観てくれたの？」と声を掛けられると、浅野は恐縮しつつも「観ました」とにっこり。永瀬からかわいがるように丸刈り頭をなでられると、子供のようにうれしそうな笑みを浮かべた。
河瀬監督も「この二人がここにいるのが感動的」と二大俳優のツーショットにご機嫌で、司会者から「二人の共演作をぜひ河瀬監督に」とリクエストされると、「浅野君がいいのであれば」と前向きにコメント。浅野がすかさず「僕はそのために今日来たようなものですから」と返し、「そんなこと言われたらめっちゃやる気になりますよ！」と大喜びしていた。（取材・文：名鹿祥史）
映画『あん』は公開中