鈴木亮平、30キロ増量もまだやめない!ストイックすぎる役づくりに共演者も刺激
「別冊マーガレット」(集英社)で連載中の同名人気コミックを実写化する映画『俺物語!!』の撮影が6月某日、宮城県仙台市内で行われ、報道陣に公開された。少女漫画でありながら、まったく高校生に見えないイカツイ顔面と屈強な肉体を持つ男子高生が主人公という異色の設定で、連載開始当初から注目を浴びてきた原作コミック。主人公・剛田猛男を演じるため、30キロ増量したことでも話題の鈴木亮平は、「撮影はあと1か月あるので90キロ超えを目指したい」とストイックな役づくりを語った。
この日、撮影が行われたのは、仙台市内にあるテーマパーク・八木山ベニーランド。朝から強い日差しが照り付ける中、原作の猛男さながらの極太眉毛ともみあげ姿で登場した鈴木は、他の高校生役たちと並ぶとひときわそのデカさが目立つ。前日は別の映画のプロモーションで大阪を訪れていたにもかかわらず、疲れを見せることなく、「今日はありがとうございます。よろしくお願いします」と自ら報道陣のところへ来て、あいさつをしてくれる姿も誠実で心優しい猛男のようだ。
しかし、原作の猛男は、身長2メートル・体重120キロ(推定)の大男。本作の撮影直前には、ドラマ「天皇の料理番」(TBS系)で病に侵される青年を演じるため20キロ減量するなど、ハリウッド俳優も顔負けの役づくりで知られる鈴木は、「撮影中は体力を使うので、86キロからあまり増えていないですね。(撮影は残り)あと1か月あるので、90キロ超えを目指したいなと。なるべく猛男に寄せていきたいです」とどこまでもストイック。撮影中も毎朝スタッフが買ってくる大量のパンとプロテインを、暇を見つけては食べ飲みしているという。
どうして鈴木はそこまでストイックに役づくりをするのだろうか。そこには「やっぱり漫画原作というのは小説などと違って、見る人の中にすでに画(え)があるので、どこまでそこに近づけるかというのはある種、漫画原作が多い時代の中で、役者に課されているテーマの一つだと思うので」という考えが。「特に『俺物語!!』のようにビジュアルが勝負のものにおいては、大事なんじゃないかなと思います」と本作に懸ける思いはことさらのようだ。
そんな鈴木の姿に共演者たちも刺激を受けた様子。猛男がいちずに思い続けるヒロイン・大和凛子を演じる15歳の新星・永野芽郁は、「凛子のような少し天然でかわいらしい女の子を演じるのが初めてだったので、とにかく台本と原作の漫画を読み込みました! 今までで一番、読み込んだと思います(笑)」と明かし、「でも、亮平さんの役づくりに対する姿やお芝居を間近で見ていたら、自分もこんなんじゃダメだ、もっともっといろいろなお芝居を身に付けたい、いろいろなことを吸収していきたいと思うようになりました」と目を輝かせる。
また、「MEN'S NON-NO」の専属モデルとしても活躍中で、本作ではイケメンでクールな猛男の親友・砂川誠を演じている坂口健太郎も、「今まではこういう役者さんになりたいとかがあまりなかったんです」というが、「今回この現場に入って、亮平さんの(懐の)広さと深さにはビックリしました。カメラが回っていないときの亮平さんを見ていても、ああ何ておっきい人だなと」と尊敬のまなざし。「身近でお芝居を見せてもらえることは、僕にとってとてもプラスになっています」と役者として大きく影響されたようだった。(編集部・中山雄一朗)
映画『俺物語!!』は10月31日より全国東宝系にて公開