アメリカ同性婚合憲を訴えた代表者の苦難の道のりが映画化!
現地時間6月26日に、米連邦最高裁判所が同性婚を禁じる州法を違憲とする判決を下したことは記憶に新しい。その際、提訴した原告団の代表者ジム・オバゲフェルさんの勝訴までの物語が映画化されるという。Fox 2000がオバゲフェルさんと権利交渉を済ませていると、 The Hollywood Reporter など複数のメディアが報じた。
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オバゲフェルさんは、配偶者のジョン・アーサーさんが亡くなったときに、同性婚を認めていなかったオハイオ州では配偶者として死亡診断書に記名することができず、提訴に踏み切った。最高裁で同性婚が合憲との判決が下された際は、バラク・オバマ米大統領からオバゲフェルさんに「あなたとあなたのパートナーを非常に誇りに思う」と祝福の電話が入ったという。
48歳で難病ALS(筋萎縮性側索硬化症)により亡くなったアーサーさんは生前、オバゲフェルさんの名前が配偶者欄に記載されることを強く望んでいたという。20年以上もの間パートナー関係にあった二人だが、彼らが暮らすオハイオ州では同性婚が認められていなかったため、すでに同性婚が合法とされていたメリーランド州に向かい、到着した空港の駐機場で挙式。その後オハイオ州に戻ったが、メリーランド州での結婚はオハイオ州では認められず、結婚3か月後にアーサーさんは亡くなった。
アーサーさんとオバゲフェルさんが歩んだ同性婚容認までの道のりは、本としても出版予定。Fox 2000はこの本の著者とも権利交渉を済ませているという。映画製作には、映画『トワイライト』シリーズを手掛けたウィク・ゴッドフリーとマーティ・ボーウェン率いる製作会社、テンプル・ヒル・エンターテインメントも加わるとのことだ。(編集部・高橋典子)