常盤貴子、自分とそっくりの女優に感心
女優の常盤貴子が7日、都内で行われた映画『向日葵の丘 1983年・夏』完成披露試写会に出席。自分の高校時代を演じた芳根京子について「本当にそっくりだった」と感心した様子を見せた。この日はほかに田中美里、藤田朋子、藤井武美、百川晴香、太田隆文監督も浴衣姿で来場し、会場を華やかな雰囲気に包んだ。
1983年のバブル景気前夜。田舎町の名画座で古いミュージカル映画を観るなど、楽しい青春時代を過ごした3人の女子高生たち。しかし30年ぶりに故郷に帰った多香子(常盤)を待ち受けていたのは悲しい現実と別離だった……。日本版『ニュー・シネマ・パラダイス』ともいうべき本作。高校時代の3人を芳根、藤井、百川が、そしてそれから30年後、大人になった3人を常盤、田中、藤田がそれぞれ演じている。
「制作融資してくれたスポンサーは、最後まで一切何も言わずに自由にやらせてくれた。映画監督って自由だと力を発揮するんですよ」と切り出した太田監督は、「この映画は静岡で撮影をしたんですが、日本中からボランティアスタッフ、エキストラといろんな方が応援のために来てくれた。そして何より素晴らしいキャストが集まってくれました」と感激した表情。会場にはそのボランティアやエキストラとみられる観客が大勢来場し、どこか同窓会的な雰囲気だった。
藤田は劇中で見せた金髪姿で登場。「パーマをかけて、1週間後に脱色して。今日は勢いでやってきました。マネジャーさんは渋い顔をしていましたが、色は染めれば元に戻りますから」とあっけらんと話す藤田に大きな拍手が湧いた。
さらに「不思議なんですけど、ヤングチームと顔が似てくるんですよ。芳根さんと常盤さんなんて本当にそっくり!」と田中が指摘すると、常盤も「今は違ってきたけど、(撮影時は)われながら本当にそっくりだなと思って。芳根さんと二人で写真を撮ったんです」とコメント。会場を大いに盛り上げると、「1983年という時代は、今よりは不便だったかもしれないですが、心はとても豊かだったように思います。この映画でその時代を振り返ってもらえたらと思います」と締めくくった。(取材・文:壬生智裕)
映画『向日葵の丘 1983年・夏』は8月22日より品川プリンスシネマほか全国公開