生田斗真主演『グラスホッパー』YUKIが主題歌を描き下ろし!
生田斗真主演で伊坂幸太郎のベストセラー小説を映画化した『グラスホッパー』の主題歌が、歌手のYUKIが描き下ろした「tonight」に決定した。
本作は、恋人を殺した犯人への復讐(ふくしゅう)のために裏組織に潜入した元教師・鈴木(生田)、相手を自殺に追い込む特殊な力を持つ殺し屋・鯨(浅野忠信)、ナイフ使いの孤独な若き殺し屋・蝉(山田涼介)の運命が、ハロウィーンの夜に渋谷スクランブル交差点で起きた事件をきっかけに交錯していくサスペンス。『脳男』の瀧本智行監督がメガホンを取り、麻生久美子、波瑠、菜々緒、吉岡秀隆、村上淳、宇崎竜童、石橋蓮司ら豪華俳優陣が脇を固める。
伊坂の作品を読んでいたため「とても嬉しかったです」というYUKIは、原作が男たちのハードボイルドな物語だったため、「本当に私でいいのかと思いました」と驚きを告白しつつ、「そこを変化球で来たのには何か理由がありそうだぞ! 面白そうだぞ! と思い、喜んでお引き受けいたしました」とオファーを受けたときの心境を明かす。
一方、「引き受けていただけるとはまったく思っていなかったので、本当に驚きました」という原作者の伊坂は、「エンディングには、絶対女性ボーカルが欲しい」というプロデューサーに、人選に関してアイデアを提供したという。「YUKIさんの音楽を聴いていると、優しい気持ちに包まれて、むしろ僕はそれに怖さすら感じてしまうのですが、この映画は物騒で怖いことばかりが起きるので、最後にこの歌が流れることで、本当に救われた気持ちになりました」と映画にぴったりの主題歌であると絶賛した。
楽曲に込めた思いを、「生きていてもいなくても、哀しくて辛そうな人たちばかりがスクリーンにいたので、もう辛い時は過ぎたよ、終わったんだよ、雨はもう上がったんだよ、と肩を抱いてあげるような気持ちを込めて作りました」と説明したYUKI。その言葉通り、闇の中でもがく三人の男の情感を優しい音色で感動的に奏でた主題歌「tonight」が収録された新予告映像は、5日に公式サイトで公開される予定だ。(編集部・吉田唯)
映画『グラスホッパー』は11月7日より新宿ピカデリーほか全国公開