長澤まさみ、憧れの中井貴一とアナウンサー役で初共演
女優の長澤まさみが、朝の情報番組を題材にしたコメディー映画『グッドモーニングショー』でベテラン・中井貴一と初共演することが明らかになった。そのほかのキャストに志田未来、濱田岳、吉田羊、松重豊、時任三郎らが名を連ね、監督・脚本を「踊る大捜査線」シリーズの脚本家として知られる君塚良一が手掛ける。
本作は、朝のワイドショー「グッドモーニングショー」のメインキャスター澄田真吾(中井貴一)に降り掛かる思わぬ受難の連続を描いたコメディー。ある日、澄田がテレビ局に向かうと生放送中にアシスタントの美人アナウンサーの小川圭子(長澤まさみ)から二人の交際関係をばらすと脅され、プロデューサーから番組打ち切りの危機を告げられ、さらには突然起こった立てこもり事件に巻き込まれて銃と爆弾を手にした犯人と交渉をするハメになる……。
とことんツイてない主人公・澄田役の中井は、初めてキャスターを演じるにあたり、クランクイン数日前に実際にテレビ番組の制作現場を訪れ取材を行ったという。「朝3時にテレビ局入りして、番組終了後の反省会まで6時間。日ごろ画面を通し、キャスターの方々がいとも軽やかに番組を進めて行くのを拝見し、意外と自分でもやれるのではないかと簡単に思っていたのですが、現場は想像以上に大変。“たかがテレビ、されどテレビ”を痛感させられ、役作りの大きなヒントになりました」とキャスターという職業の現実を目の当たりにした様子。一方、澄田を翻弄(ほんろう)する美人アナウンサー・小川役の長澤も「初めての女子アナ役ということで、普段のお芝居の時の発声とも異なるので、現役の女子アナの方に発声指導を受けて視聴者に分かりやすく伝える大事さを知りました」と現場で“実地訓練”を受けたようだ。
また、長澤は大ベテランの中井と本作で初共演するにあたり、「子供のころませていたからか(笑)、中井さんが出演されていた恋愛ドラマをよく見ていました。まさか共演できるとは思っていなかったのでとてもうれしいです。一緒に良いチームワークを作っていきたいです」と感激しきり。「役柄はまっすぐな気持ちを持っている女性ですが、周囲からみると思い込みが激しい女性に映るかもしれません(笑)。新たに挑戦する役になりますが、しっかり演じきって実際にテレビ局からキャスターのオファーが殺到するくらいになるように頑張ります」とアツく意気込みを語っている。(編集部・石井百合子)
映画『グッドモーニングショー』は2016年、全国東宝系にて公開