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「ドンキーコングは悪くない!」ハリポタをヒットさせたクリス・コロンバス監督、キャラづくりのポリシー明かす

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映画『ピクセル』のクリス・コロンバス監督
映画『ピクセル』のクリス・コロンバス監督

 パックマン、ドンキーコング、スペースインベーダーなど、日本の名作ゲームのキャラクターたちと人類の攻防を描いた映画『ピクセル』のクリス・コロンバス監督が8ビット(ドット絵)ゲームキャラクターたちへの愛あるキャラクターづくりについてのポリシーを語った。

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 この映画は80年代に大ヒットした、8ビットゲームの代表的なキャラクターが地球を侵略するという奇想天外な映画だ。宇宙侵略ものとしてはトランスフォーマーのような有機物でない宇宙生命体が地球を侵略する話はこれまでもあったが、ピクセルという、さらに斜め上をいった最近の映画にはなかった目新しさだ。

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 パックマン、ドンキーコング、スペースインベーダーなどが人類の敵となるわけだが、クリス・コロンバス監督は「愛すべきキャラクターにしようとは思わなかったけれど、チャーミングさを持たせるようには気をつけたよ」とキャラクターをつくり上げる際のこだわりを明かした。確かに劇中登場するパックマンは、人間を飲み込んだり、腕だけぱっくり食べたり「進撃の巨人」さながらの残酷さだ。

 コロンバス監督は、彼らは自分たちのやるべきことをやっているだけと擁護。「ドンキーコングはたるを投げるが、それは彼がそうするようにできているからなんだよ。人間を殺すつもりなど、彼にはまったくないのさ。パックマンも同じ。彼はひたすら食べまくる。不運なことに、彼らは地球に身を置くことになったので、状況が変わったんだ。彼らのルールは、地球ではそのまま通用しない。そのせいで、彼らが地球を破壊しようとしているかのように見えるんだよ」と彼らが悪人たちではないことを強調した。確かにかわいらしい表情の彼らはとても悪人には見えない。

 『ハリー・ポッター』シリーズの第一作目『ハリー・ポッターと賢者の石』を監督しシリーズを大成功させる礎を作ったコロンバス監督だけに、キャラクターの魅力を引き出すことにかけては右に出るものがいない。コロンバス監督は『ハリー・ポッターと賢者の石』を映画化するにあたっても「原作が大好きで、キャラクターたちが大好きだった。僕は、原作に忠実な映画を作りたかった。原作のファンや、僕の子供たちをがっかりさせたくなかったんだよ」と愛をもってキャラクターづくりに臨んだことを明かした。その愛は『ピクセル』にも見られる。地球侵略者たちのパックマン、ドンキーコング、スペースインベーダーがどこか愛らしくとぼけ顔だ。悪人は悪人らしくが映画のセオリーだが、それでも映画として十分面白いのはキャラクターの魅力がそれを上回るからだろう。そして『ピクセル』のキャラクターは映画史に残るほどの唯一無二の強烈なキャラクターといえる。(編集部:下村麻美)

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