コリン・ファース、ジャッキー・チェンのトレーナーたちとアクション猛特訓!
映画『キック・アス』などのマシュー・ヴォーン監督がメガホンを取った新作スパイアクション『キングスマン』で、過激なアクションシーンに挑戦した俳優コリン・ファースが、同作での役づくりについて語った。
コリン・ファースの華麗なるアクション!『キングスマン』予告編
表向きはロンドンの高級スーツ店、裏の顔は世界最強のスパイ機関である“キングスマン”が、世界規模のテロを企てる最強の敵を相手に奮闘する姿をキレッキレのアクションを交えて描いた本作。アクション映画からはほど遠い存在だったコリンが、エリートスパイ集団の一員、ハリー・ハートとして、切れ味抜群のアクションシーンを披露している。
本作の撮影についてコリンは、「ハリー・ハートとして振る舞う演技は、それほど難しくはなかった。粋なスーツを身につけ、紳士的に振る舞えば良いわけだからね。だけど、アクション要素が加わると、それは別の話さ」と切り出す。
「コリン・ファースがアクション俳優になるなんてありえないと思う人が多いからこそ、スタントマンにやらせたことが誰の目にも明らかなアクションではなく、実際に君がこなしたアクションに説得力が出る。だからこそ、君がやるといい。この映画が終わる頃には、君は僕のことを憎んでいるだろう」とヴォーン監督に言われたことで始まったというコリンのアクションへの挑戦。
コリンは「50歳を越えると、体を動かすのは難しいものだ」と率直に振り返りつつも、タイ式ボクシングのチャンピオンから、オリンピックの体操選手、ジャッキー・チェンのトレーナーといったさまざまなスキルを持つトレーナーたちと一緒に、半年にわたって、1日3時間のトレーニングをこなしたという。
そして、過酷だったのはトレーニングだけにとどまらなかったと続けるコリン。最大の見せ場である教会でのアクションシーンは、たった1台のカメラで撮影されていたと明かし、それ故に編集の技術ではなく、実際のアクションによってダイナミックさを表現しなければいけなかったと熱弁。「キック、パンチ、フックとやってカットがかかり、それをまた今度は別の角度からのショットで繰り返すといった手法で撮影されたカットもある。そうすると動きを覚えなければいけないものの、それを短いピースごとにやることができる。ところが、教会のシーンでは、それができない。舞台のように、ダンスやバレエのように、やらなければいけなかったんだ。上手くいかなければ、頭からやり直しだ」。
本作の撮影はつらかったけれど、楽しみも見いだしていたと語るコリン。俳優として新たな一面を引き出してくれたヴォーン監督に「この先、自分のキャリアが終わるまでずっと彼と仕事をし続けたいと思うほどだ」とラブコールを送った。(編集部・石神恵美子)
映画『キングスマン』は9月11日より全国公開