奥田瑛二、NMB48藤江れいなにファンアピールを要請!
俳優の奥田瑛二とNMB48の藤江れいなが17日、都内で行われた、映画『ベトナムの風に吹かれて』初日舞台あいさつに出席。年配のお客さんが多い中、藤江の写真が入ったうちわやハンカチなどアイドルグッズを手にしたファンを見つけた奥田は「ああいう人たちにアピールして!」と藤江にリクエストし、笑いを誘った。
本作は、認知症の母とのベトナムでの生活をつづった、小松みゆきによる同名エッセイの映画化。60歳をすぎて第2の人生を歩むみさお(松坂慶子)の姿を、歴史、戦争、介護など重くなりがちなテーマを織り込みながら描いた、笑って泣ける大人の青春映画。日本とベトナムの初めての合作映画で、この日は、松坂、草村礼子、原作者の小松、大森一樹監督も登壇した。
藤江はベトナムでの撮影を満喫したようで、「バイクタクシーを使わせてもらっただけでもベトナムに来たことを実感しましたし、ウナギを揚げたものなど日本では見たことのないものを食べることができて、すごく楽しかったです」とにっこり。すると奥田は「我々には中高年のファンが多いけど、あなたには若い人のファンがたくさんいらっしゃる。ああいう人たちにアピールして劇場に来てもらわないといけないから、その一言をあの人たちに伝えて」とリクエストし、藤江に「よろしくぅ!」と言わせてご満悦。
そんな奥田は劇中、みさおの学生時代からの友人役を務めているが、遊郭を舞台に遊女と幼なじみの男との悲恋を描いた映画『五番町夕霧楼』(1980)では、「(松坂と)お互いスッポンポン」で男女の仲を演じたという。「今回そういうのは残念ながら…」と肩を落とす奥田は、「ぼくの宝物ですから申し上げませんけど、松坂さんのことは生き字引のように知っています」と含みを持たせつつも、「映画女優そのもの」と松坂を称賛。続けて、「映画には結構チャラい現場もあって、そういうものには参加せず、映画だ!という現場に参加するように心がけている」と明かすと、「今回は映画という現場がキッチリあり、キッチリとした映画女優さんと共演ができたことがとても気持ち良かった」と爽快な表情を見せた。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『ベトナムの風に吹かれて』は全国公開中