クロエ・モレッツが新作で、赤毛ミュータントに変身!
オスカー女優ジュリエット・ビノシュ主演で華やかな世界に生きる女優の光と影を描いた人間ドラマ『アクトレス~女たちの舞台~』で、清純派のイメージを覆し、スキャンダルまみれのお騒がせ女優を演じたクロエ・グレース・モレッツが劇中劇でメタリックのボディスーツに赤毛のウィッグで、宇宙船に乗り込むミュータントを演じていることが公開されたビジュアルで明らかになった。
『クリーン』などで知られるオリヴィエ・アサイヤス監督がメガホンを取った本作は、一世を風靡(ふうび)した大女優マリア(ジュリエット)が、マネージャーのヴァレンティーヌ(クリステン・スチュワート)の支えで仕事に励んでいたが、ある日、自身の出世作の再演でヒロインではなく年配女性の役を依頼されたことで葛藤を抱えていく姿を描き出す。クロエは、マリアの出世作のリメイク版でヒロインに抜てきされるハリウッドの新進女優ジョアンを演じている。
ジュリエットが一糸まとわぬ姿で泳ぐなど、体当たりで苦悩や葛藤を抱える中年女優役に挑戦、クリステンはメガネにラフなジーンズ姿で裏方のマネージャーを好演し、アメリカ人で初めてフランスのセザール賞助演女優賞を受賞し、話題となっている本作。そして、その二人に引けを取らない存在感を放っているのが、破天荒な新鋭女優を演じたクロエだ。ある時はシャネルの衣装を着こなし密会をする大人の女性に、またある時はパンキッシュなメイクにカーリーヘアで記者会見場のマスコミと対峙(たいじ)するなど、まるで七変化のように様々な顔を見せるクロエ演じるジョアンのキャラクターに目が釘付けになること間違いなし。
また今回公開されたビジュアルでのボディスーツに赤毛ウィッグの姿は、クロエを一躍スターダムに押し上げた人気シリーズ『キック・アス』でのヒット・ガールの衣装を彷彿させるだけあって、ファンにとってはワクワクするものとなっている。劇中劇とはいえ、赤毛ミュータント役でどんな芝居を見せてくれるのかにも期待が高まる。
本作は、第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、最も旬な女優陣が競演した作品として喝采を浴びた。シャネルが特別協力として映画の製作をサポート、衣装やアクセサリーなども提供しており、豪華な女優陣の演技合戦にとどまらず、ファッションにも注目したい作品だ。(編集部・石神恵美子)
映画『アクトレス~女たちの舞台~』は10月24日よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次公開