15億円相続芸人・前田けゑ、トラブルに巻き込まれる!
15億円の遺産を相続したことで話題の芸人・前田けゑが10日、都内で行われた映画『パリ3区の遺産相続人』PRイベントに出席し、トラブルに巻き込まれたことを初告白した。
大阪で生まれ育った前田は、祖母と親しかった名古屋在住の女性と「3回くらいご飯を食べに行って、そのまま区役所に行く」というノリで養子縁組。親にも事後報告だったといい、「墓を守ってくれ。イトウ(養母の名字)と言う苗字を続けてくれたらそれだけでいい」と言われ、養母が資産家であることを知らずに養子に入ったと語った。
それから数年後に養母が亡くなり、3年前に総資産15億円を相続した前田だったが、実際は15億円がポンッと入ってくるわけではなく、「資産は現金ではなく建物や土地だったりするので、15億円を相続しても税金を5億円支払わなければいけない。そのために土地か建物を売らなければいけない」と説明。「どういうふうに5億円を作るかの勉強を2、3年しました」と苦労を語った。
また、遺産相続にまつわるトラブルも激白した前田。実は前田の前に、別の人が養子入りしようとしており、「(その人が)2億円くらいのお金を使いこんで追い出された」という。「その後に僕が養子に入ったから、その人からの攻撃はいっぱいありました。車のミラーは折れてました」と観客を驚かせた。
しかしそんな仕打ちにも負けず、前田は月曜から木曜は名古屋で養母の介護をし、金曜から日曜は東京で芸人の仕事に励むという生活を数年続けたんだとか。車の運転が嫌いという前田は「『外が見たい』と言うおばちゃんのために、ほぼ毎日2時間くらいドライブをするんですけど、気づいたら寝てるみたいな」と微笑ましいエピソードを披露すると、「その時は面倒くさいと思うけど、後になってやってて良かったなと思います」としみじみ。そして、「子供が親の面倒を見ているという当然のことをしていただけ。なるようになっただけなのかなぁ」と事のてん末を冷静に受け止めている様子だった。
本作は、ケヴィン・クライン、マギー・スミスなど豪華アカデミー俳優競演で贈る家族再生の物語。亡くなった父親の遺産で手に入れた豪華なアパルトマンを舞台に、主人公マティアス(ケヴィン)が知られざる家族の歴史と対面していくさまが描かれる。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『パリ3区の遺産相続人』は11月14日よりBunkamuraル・シネマほかで公開