紀里谷和明、感無量!深々と頭下げ感謝
映画『ラスト・ナイツ』初日舞台あいさつが14日、TOHOシネマズ日本橋にて行われ、紀里谷和明監督とキャストの伊原剛志が登壇した。本作プロモーションのため、335媒体の取材を受け、110か所で約4万枚の名刺を配るなど、身を粉にして全国を駆けずり回った紀里谷監督は「映画は自分の子供のようなもの。そのためなら何でもやります。この日を迎えられたことに感謝します」と晴れ晴れとした表情で語った。
多くの方々に支えられました…紀里谷和明&伊原剛志フォトギャラリー
紀里谷監督ハリウッド進出作品として、世界30か国で公開された本作だが、日本公開にはさまざまなハードルがあったという。バラエティー番組に出演し、自虐的に「日本映画界に嫌われている」と発言し話題になるなど、まさに「身を削る」という表現がピッタリ当てはまるほど、メディアを通じて本作への強い思いを語っていた紀里谷監督。万感の思いで壇上に立つと「感無量です」と笑顔を見せる。そして会場を見渡し「多くの人に支えられてここまでこられました。心から感謝します」と深々と頭を下げた。
モーガン・フリーマンやクライヴ・オーウェンをはじめ世界中から実力派俳優が集まる中、日本からは伊原が参加。紀里谷監督は「役者というものは現場以外でどう生きているかが重要だと思っています」と話し始めると「伊原さんは10年来のお付き合いですが、プライベートでも男、武士道的な考えを持っている方なので、役には適任でした」と起用理由を語る。
そんな紀里谷監督のオファーに伊原は「自分なりに台本に書かれていない設定を考え臨みました。モーガン・フリーマンやクライヴ・オーウェンと一緒に映ったとき、存在感で負けないようにしようと気合を入れた」と撮影当時を振り返ると「(クライヴやモーガンと一緒に映っている)モニターを見て『大丈夫』って思いましたよ」と満足そうな表情で語っていた。
本作は、映画『CASSHERN』『GOEMON』の紀里谷監督が「忠臣蔵」の世界観をモチーフにハリウッドで制作。クライヴ、モーガンといった名優たちをメインに「忠義」とは何かを描いた重厚な物語。紀里谷監督は「多くのキャスト、スタッフ、メディア、ボランティアの方々に支えられました。命懸けで作った映画なので多くの皆さんに観てほしいです」と作品の大いなる飛躍を願っていた。(磯部正和)
映画『ラスト・ナイツ』は全国公開中