『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神雷神図、京都・清水寺で初公開!ストームトルーパーも集結!
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(12月18日公開)の公開を記念し、国宝「風神雷神図屏風」をモチーフに同作の世界観を描いた「風神レイ&雷神カイロ・レン屏風」が30日、京都・清水寺で行われたお披露目式で初公開。会場には、劇中に登場するファースト・オーダー ストームトルーパーも駆け付け、集まった観光客の目を楽しませた。
この屏風は、風神雷神図屏風を代表作とする画派“琳派”の誕生400年となる今年が、『スター・ウォーズ』新3部作の幕開けを飾る『フォースの覚醒』の公開年と重なることから制作が決定したもの。それぞれ、縦約1.5メートル、横約1.7メートルの屏風に、新ヒロインのレイ(デイジー・リドリー)と新ドロイドのBB-8、そしてダース・ベイダーを受け継ぐ悪役カイロ・レン(アダム・ドライバー)の姿が描かれた。
制作を手掛けたのは、日本の古典絵画を現代的な視点で再構成した「ニッポン画」で知られる山本太郎氏。山田啓二京都府知事と共にイベントに出席した山本氏は、今回の抜てきについて「現代を生きる絵描きとして重要な仕事の一つになった」と満面の笑みを浮かべた。
風神側のレイについて山本氏は、「ワイルドな印象があったが、日本画が持っている美人画の美しさを併せて描けるように」、BB-8については「ドロイドでありながらペットのような面もある。その愛らしさを出すのが難しかった」と解説。また雷神側のカイロ・レンは「キャラクターの迫力を引き出すこと、また黒い衣装の色を、どのように描き分けるのかという部分に腐心した」という。
そしてこの日は、「今年の漢字」の揮毫(きごう)で知られる清水寺の森清範貫主による、「『覚醒』の書」も初公開。BB-8をイメージした丸みをおびた書となっており、力強く天に向かっていくような「覚」の字の最後のハネには、運気が上がり成功を収めるように、との思いが込められた。
『スター・ウォーズ』を「最高のチャンバラ映画」という山田知事は、同時に「黒澤明監督へのオマージュなど、さまざまな日本文化が散りばめられている」とシリーズの魅力を分析。これまで同作が展開してきた、日本列島を巻き込むコラボレーションの総決算となる屏風の制作に「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』と琳派400年が合わさって、しっかりと京都が発信されることを願っている」と展望を明かした。
「『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』風神レイ&雷神カイロ・レン屏風」と「『覚醒』の書」は12月8日から15日まで、清水寺経堂で展示予定(10:00~16:00)。その後、汐留・日本テレビで18日から29日にかけて開催される「スター・ウォーズの世界~フォース・フォー・ジャパン~」で展示される。(編集部・入倉功一)
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』は12月18日 18時30分より全国一斉公開