綾瀬はるか、ロンドンは「パッカーンと晴れていた」
女優の綾瀬はるかが11日、スペースFS汐留で行われたドラマ「わたしを離さないで」試写会に三浦春馬、水川あさみらとともに来場、いつものマイペースぶりで会場を沸かせた。
綾瀬はるか、主演ドラマ原作のブッカー賞作家カズオ・イシグロに会いにロンドンに 画像ギャラリー
ブッカー賞受賞のイギリスのベストセラー作家カズオ・イシグロが発表した同名小説を日本を舞台に置き換えた本ドラマ。これまで映画化、舞台化されてきた作品だが、ドラマ化は世界でも初となる。
世間から隔絶された陽光学苑で育てられてきた恭子たちが、生まれながらに与えられた「ある使命」を抱えて生きるさまを描き出した本ドラマ。その「使命」の中身は第1話のクライマックスで明かされることとなるが、「残酷な運命を背負っている若者たちが、その運命とどう向き合っていくかを描いていて。心が震えるような思いを突きつけます」とアピールした綾瀬。
本作に挑むにあたり、綾瀬はロンドンに住むイシグロに会いに行ったという。「基本的に映画や舞台になったときは、自分が書いている中で見落としていた闇にスポットを当ててくれる。自分が書いた小説とは違った形で化学反応を起こしていたんで、新しい扉が開くことを楽しみにしていますと言われました」とイシグロとの対話を振り返ると、「ロンドンって太陽(日)が差さないと言われますけど、わたしが行ったときはパッカーンとしていて。町並みがすごくきれいで本当に感動しました。そして公園にリスがいたんで、リスを追っかけ回したりしてました」とロンドンでの思い出を笑顔で付け加えた。
また、「3人の中でマイペースな人は?」という質問には、三浦と水川は即座に綾瀬だと返答。「撮影時間がおしてきて、撮影がバタバタしたときも、はるかちゃんが来るとなごむ」と水川が証言すると、三浦も「現場で不具合が生じたときも、その原因となった人に対しても頑張ってねと言ってくれる。それをまわりのスタッフが見るとほっこりする」と付け加える。それを踏まえて、司会者から「座長として現場を引っ張っているんですね」と呼びかけられると、綾瀬はポカンとした様子で「(物語は)子役のみんなから始まっているし、座長みたいな気持ちはまったくなかったですね」とコメントし、会場は大笑い。水川も「うちの座長はこれがいいところなんです」と笑顔を見せていた。(取材・文:壬生智裕)
金曜ドラマ「わたしを離さないで」は1月15日夜10時より、TBS系にて毎週金曜放送予定