白人だらけのアカデミー賞…ウィル・スミスも授賞式をボイコット
第88回アカデミー賞
第88回アカデミー賞の俳優部門にノミネートされた20人が全て白人だったことなどを受け、授賞式のボイコットを呼びかけた妻ジェイダ・ピンケット=スミスと共に、ウィル・スミスも授賞式を欠席する意向を明らかにした。
アメリカの朝のトークショー「グッド・モーニング・アメリカ」でオスカーに出席するのかと聞かれたウィルは、「いいや。妻が出席しないのに、僕がシャーリーズ(・セロン)と一緒に出席するのは居心地が悪いからね」と答えている。
エンターテインメント界の多様性のなさについては、「妻とは話し合ったよ。僕らは、このコミュニティーの一員だ。でも、現時点では、その一員として、これでいいんだと言うには気まずすぎる状況だ」と語った。
ウィルは妻の取った行動を誇りに思うものの、インターネット動画で自分の意見を主張する予定だったことは知らなかったという。「僕は海外にいたから、帰国してから『一体何があったんだ?』という感じだった。彼女はとても情熱的で、心に響くことがあると行動せずにはいられない。彼女の言葉には僕も心を打たれたよ。彼女の夫であることがうれしかった。僕らにはこのコミュニティーの中での役割がある。解決に関われなければ、問題の一部となってしまう。ジェイダの呼びかけは、僕らと家族が解決の一部になるためのものなんだ」とウィルは言っている。
ウィル自身、映画『コンカッション(原題)』で主演男優賞にノミネート確実といわれていたが、逃す結果となってしまった。しかしジェイダが行動を起こしたのは、このことが原因ではないと念押ししている。
「僕がノミネートされなかったことも多少の影響はあったかもしれないけど、僕がノミネートされていたとしても、僕以外が全員白人だったら、どっちにしても彼女はあの動画を作っていただろう。これは僕に関することではないんだ。授賞式を観る子供たちが、自分と同じような人が選ばれていないのを目にしてしまうことについてなんだ」と付け加えている。(BANG Media International)