女性同士のベッドシーン含む『キャロル』CM、セクシーすぎと米テレビ局が放送を拒否
女性同士のラブストーリーを描いた映画『キャロル』のベッドシーンをフィーチャーしたCMを、米ABC局が放送するのを拒否したと New York Post が報じた。
同映画は、1950年代のニューヨークを舞台に、離婚訴訟中の気品あふれる人妻キャロル(ケイト・ブランシェット)とクリスマスシーズンのデパートの玩具売り場で働くテレーズ(ルーニー・マーラ)の恋と逃避行、そしてそれが二人にもたらす結果を洗練された圧倒的に美しい語り口で描いた作品。
約60秒のCMには、キャロルがテレーズの服を脱がせているシーンや、二人が裸で抱き合い、キスをしているベッドシーンが含まれている。ABC局は映画会社のザ・ワインスタイン・カンパニーに、これらのシーンで「女性の裸体の露出度を減らすよう」に指示し、このままの状態での放送を拒否したという。
映画会社はこれを逆手に取り、「テレビCMにはセクシーすぎる映像」として宣伝を始めている。『キャロル』は第88回アカデミー賞で主演女優賞、助演女優賞を含む6部門ノミネートを果たしている。(澤田理沙)
映画『キャロル』は2月11日より全国公開