悲願のオスカー獲得にディカプリオとケイト・ウィンスレットが熱い抱擁!『タイタニック』コンビの20年の友情
第88回アカデミー賞
レオナルド・ディカプリオ(41)が5度目のアカデミー賞男優賞ノミネートで悲願のオスカーを手にしたことで大いに盛り上がった第88回アカデミー賞授賞式。それを誰より喜んだのは、『タイタニック』(1997)での共演以来、20年近く友情を育んできたケイト・ウィンスレット(40)に違いない。
『タイタニック』では、共に熱演したのにもかかわらず、ケイトのみがアカデミー賞にノミネート。ケイトは第81回の同賞で主演女優賞(『愛を読むひと』)を獲得したが、レオは『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)まで4度アカデミー賞にノミネートされたものの無冠だった。
そんな不運な姿を傍で見てきただけに「今年はレオの年になるんじゃないか、ととても強く思っているの。彼はわたしの一番の親友だから、その時その場に居ないなんて考えられないわ」とレオのオスカー受賞を確信し、悲願の瞬間に立ち会い彼をサポートしたいとBBCにコメントしていたケイト。その言葉通りそろって授賞式前のレッドカーペットに登場した二人は、仲睦まじげに顔を見合わせながらたくさんのフラッシュを浴びた。
そして主演男優賞発表の時。レオは受賞を告げられると一瞬目を伏せて隣に座っていた母親にキスをし、そうそうたる俳優や監督たちからスタンディングオベーションを贈られながら立ち上がる。助演女優賞にノミネートされて最前列に座っていたケイトをちらりと見やると、彼女は脚をバタバタさせて喜びを爆発させていた。
先んじて監督賞を受賞したアレハンドロ・G・イニャリトゥから壇上から「レオ、君こそが『レヴェナント』だ。魂を、人生を作品に注ぎ込んでくれてありがとう」と呼び掛けられた際には、涙ぐんで心を揺さぶられた様子だったが、舞台へ上がると初めこそこらえ切れずに喜びの笑顔を見せたものの、比較的冷静に監督や共演者、これまで支え続けてくれた人々、そして友達(「心から愛しているよ。誰のことかわかるよね」)に感謝のスピーチを行ったレオ。スピーチ中にカメラに抜かれたケイトは目に涙をいっぱいにためて、祈るように手を組み合わせて一心にそんなレオの姿を見つめていた。放送はなかったもののその後、二人がステージ上で熱い抱擁を交わす姿も写真に収められている。(編集部・市川遥)