アリが皿を動き回る…“究極のグルメ”を生み出す世界的名店の衝撃的な内幕
“世界一予約のとれないレストラン”と言われるデンマークの名店「ノーマ」の裏側に4年間密着したドキュメンタリー『ノーマ、世界を変える料理』の予告編が公開となり、天才シェフ、レネ・レゼピ氏のモットー、美食の常識を覆す究極のメニューの一端が明らかになった。
イギリスのレストラン誌が選ぶ「世界ベストレストラン50」の第1位に4度輝くなど、デンマーク経済を変えた世界的名店として知られる「ノーマ」。昨年1月に東京に限定出店した際には世界中から6万件以上の予約が殺到し、話題になった。予告編では「仕事を楽しむ」「テクニックなんかクソくらえ」「直感を信じて新しい挑戦を続ける」など、型破りなモットーで美食界に新風を巻き起こしていく創設者・料理長レゼピ氏の栄光、そして彼のシェフ生命を揺るがす一大スキャンダルまでが映し出される。
とりわけ目を引くのが、“アート”のようなメニューの数々。生きたアリが皿の上を動き回るサラダ、小さな花で埋め尽くされたタルトなど、その常識にとらわれない自由な発想に圧倒される。
2013年に「ノーマ」で食事をした63名がノロウィルスに感染する大事件が発生。再起不能と思われた彼がいかにして逆境を乗り越え、「世界ベストレストラン50」第1位の転落から返り咲いたのか。落ち込み、スタッフを叱咤激励し、束ねていく天才シェフの試練が赤裸々に切り取られており、まさに“生きる伝説”とも言うべきレゼピ氏の職人、人としての魅力に引き込まれる。(編集部・石井百合子)
映画『ノーマ、世界を変える料理』は4月29日より新宿シネマカリテほか全国順次公開