松坂桃李、監督のムチャぶりに呆然「何を言っているんだろうか?」
俳優の松坂桃李と元AKB48で女優の大島優子が17日、都内で行われた映画『真田十勇士』クランクアップ報告会見に中村勘九郎ら豪華キャストと堤幸彦監督と共に出席し、目が点になった堤監督のムチャぶりを暴露した。
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本作は、天下の名将と名高い真田幸村が実は腰抜けの武将だったという、人気脚本家マキノノゾミによる大胆な発想で手掛けるエンターテインメント超大作。歴史を変える大嘘で幸村を天下統一の武将に仕立て上げる猿飛佐助(中村)を中心に結成された「真田十勇士」が徳川軍との決戦に挑むさまを活写する。会見には加藤雅也、大竹しのぶ、永山絢斗、加藤和樹、高橋光臣、石垣佑磨、駿河太郎、村井良大、荒井敦史、青木健も劇中衣装の甲冑や着物に身を包み登場し、役さながらのポーズを決めて会場を盛り上げた。
大竹も「アニメにした方が良いんじゃないの?」と思ったというほどカット割りが多く、怒涛のアクションシーンが見どころの本作。キャスト陣は現場で針治療を受けながら撮影に挑んだそうで、特に過酷だったシーンを尋ねられた大島は、ワイヤーアクションで木を縦に走るシーンを挙げると、「監督は何でもやらせるんですよ」とぶっちゃけ。
続いて松坂も、堤監督から「馬と並走してください」と言われ、「何を言っているんだろうか……?」と呆気にとられたことを報告する。「馬と同じスピードはさすがに無理です」と伝えるも、「大丈夫です。やってください」とサラリと交わされた上に、松坂が忍者役であることから、「忍者なんで腕は絶対に振らないでください」というムチャぶりもあったという。
しかし、不安しかない松坂をしり目に、堤監督は「同じスピードになったところを狙うんで」と有言実行。堤監督の才を目の当たりにした松坂は、最終的に「不可能を可能にする監督」と感心しきりで、仕上がりには大満足している様子を見せた。
「とにかく面白いものにしなければいけない」と言いつつ、編集中にしてすでに自信をみなぎらせる堤監督は、「ここにいる素晴らしいキャストが記録された映像は、監督のわたしが何度観ても面白いし、はまる」と自画自賛すると、「今、日本映画でできるあらゆることを詰め込みました。盆暮れ正月がいっぺんに来たような映画に仕上げたいと思います。ぜひご堪能ください」と期待をあおった。(取材/錦怜那)
映画『真田十勇士』は9月22日より全国公開