南果歩、乳ガン発見で手術 夫・渡辺謙の病がきっかけで判明
女優の南果歩が17日にブログを更新、11日に乳ガンの手術を受けていたことを明かした。俳優で夫の渡辺謙が早期のガンで手術を受けていたことを先月9日に発表したが、その際に南も人間ドックを受診したことで発見につながったといい、「私の助言から人間ドックを受けたことで謙の命を救ったのではなく、私の方こそ謙の病から救われた命です。精神的に辛い局面も『果歩の全てを一生愛す』その言葉が支えになりました」と渡辺への感謝をつづっている。
当初、ブロードウェイ・ミュージカル「王様と私」に出演する渡辺をサポートするため3月11日に渡米する予定だった南。しかし、渡辺が入院することになったため、付き添いの間に少しでも安心させようと自身も人間ドックを受け、その中でステージ1の乳ガンであることが判明したという。
南は、診断結果を聞いてから手術までを「『まさか、私が』これがその時の正直な気持ちです。しかし、人間ドックを偶然受ける機会があった私は幸運なんだ、見つけて頂いた事が奇跡なんだと自分に言い聞かせドラマの収録を終えた後、病院に速やかに体制を取って頂き3月11日に手術を受けました」と振り返り、「しかし早期だったとは言っても、乳癌という病には病巣を取り除いただけでは済まないデリケートな問題を多分に含んでいることを、実際に自身が当事者になって初めて理解しました」と続ける。
さらに、「まだまだ乳癌という現実を受け入れるのには時間が必要です。当然、頭では分かっているはずなのに『命には限りがある』ということを、身をもって知る機会にもなりました」と病と向き合う怖さを吐露しながらも、「皆さんもご自身で機会を作り検診を是非受けてください、大切な人を悲しませないためにも」と呼びかけ、「家族や友人達が差し伸べてくれている温かい手に素直に感謝し神様が決めた寿命まで、ピンクリボンを胸に、命燃やして熱く生きたいと心から思っています」と締めくくった。南は現在4月から始まる舞台「パーマ屋スミレ」の稽古に向け、快復に専念している。(湯田史代)