『ミニオンズ』はここから生まれた!仏アニメ制作会社のお仕事現場!
世界中でヒットを記録した『ミニオンズ』や、ペットたちの知られざる世界に迫る新作アニメ『ペット』を手掛けるスタジオ「イルミネーション・マック・ガフ」から、日本発の人気ゲームキャラクターの人形がデスクに置かれているなど、遊び心にあふれたお仕事現場がお披露目された。
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イルミネーション・マック・ガフとは、フランスにあるアニメ制作会社で、イルミネーション・エンターテインメントの映画作品においてCGアニメ制作を担当しており、『怪盗グルーの月泥棒 3D』に参加したのがはじまりだ。
フランスのクリエイターたちが生み出すキャラクターたちは、個性的なものが多く、日本でも爆発的ブームとなった黄色い不思議な生物・ミニオンたちもそのひとつ。そんなクリエイターたちが日々仕事をしているスタジオには、『ロラックスおじさんの秘密の種』や『怪盗グルーのミニオン危機一発』などのデザイン画が飾られ、デスクには日本が誇る大人気ゲーム「ゼルダの伝説」のキャラクター、リンクの人形などが置かれている!
実際に「日本のアニメやキャラクターの影響を受けているよ!」と明かすのは、今回『ペット』の監督を務めるクリス・ルノー。「僕はテレビで『ポケモン』のアニメをよく観ていたんだ。自分に子どもができる前からね。キャラクターがいて、動いているのは背景だけというのが最高だった。たくさんの人に愛されているのもすごいことだけど、あんなにダイナミックなことをシンプルにやってのけていることに感心したんだよ」。
そんなルノー監督は、キャラクターへのこだわりを『ペット』でもしっかりと反映したという。人間たちの留守中に犬や猫や小鳥といったペットたちが、どのように過ごしているのかをユーモアたっぷりに描く同作で、「(犬の)デュークは茶色くて長めのゴワゴワした毛だったり、柔らかな白いパフパフの毛並みの犬がでてきたり、それぞれの性格と動物に合わせた毛並み感を表現するのはこだわった部分の一つだ」と切り出し、「それに、動物が出てくるアニメでは彼らを人間化して描くことがよくあるけど、今回はなるべく動物本来の動きをアニメで表現するというのがチャレンジだった。カウンターの上の物を取ろうとしている猫がいたとしたら、実際の猫だったらどう取るだろうか、きっと前足を使って取るだろうなとか、そういうことを考えながらなるべく実際の動物に近い動きをアニメ化したんだよ」とこだわりを明かした。
ルノー監督の思いがたくさん詰まっている新作『ペット』は、そのキャラクターの愛らしさも印象的だが、バナナマン、佐藤栞里、沢城みゆき、銀河万丈、中尾隆聖、山寺宏一、宮野真守、梶裕貴という豪華キャストが日本語吹き替え版声優として集結していることでも話題となっている。(編集部・石神恵美子)
映画『ペット』は8月11日より全国公開