「ウォーキング・デッド」アトラクションでゾンビになりたい人が押し掛ける
今夏、米カリフォルニア州のユニバーサル・スタジオ・ハリウッドにオープンするテレビドラマ「ウォーキング・デッド」のアトラクションで、“ウォーカー”(ゾンビ)を演じたいという人が大勢オーディションに押し掛けたとEW.comなどが報じた。
これまでにも同テーマパークでは、ハロウィーン時期限定の恒例イベント「ハロウィーン・ホラー・ナイト」の一環で「ウォーキング・デッド」をモチーフにしたアトラクションが登場してきたが、常設されるのは今回が初めて。ゲストは、ドラマの主人公リック・グライムズと同じく病院からスタートする予定だ。
オーディション参加者は俳優だったり、ほかのアトラクションで働いていたり、「ハロウィーン・ホラー・ナイト」のゾンビ経験者だったりとさまざま。「とにかくゾンビになりたいんだ。『仕事は?』って聞かれて『ゾンビです』なんて最高だろう」とある参加者はコメントしている。
以前は特殊メイクに1時間半ほどかかり、その状態で12時間から14時間を過ごさなければならなかったが、今回のアトラクションでは肌にのりをつけずに済むマスクでリアルさを出せるところまで技術が進歩したそう。口も動かせるため、物を食べることもでき、魂の抜けたような目もマスクに組み込まれているという。手と首にメイクを施せば完成するため、準備は1時間ほどに短縮されるらしい。
オーディション参加者はメイクなしで、動きやすい服装で来るよう指示されており、20人から30人が一部屋に入れられたという。それからキャスティング担当と報道陣の前で、“ウォーカー”になりきり、約10分で自分をアピールしなければならなかったそうだ。
最新鋭の特殊効果とアニマトロニクス(生物を模したロボット)が用いられるアトラクションの製作には、シリーズで特殊効果メイク、監督、製作総指揮を担当するグレッグ・ニコテロが大きく関わるとのこと。オープンが待たれる同アトラクションは、「これまでにないほど、強烈でリアルな『ウォーキング・デッド』体験になるはず」と報じられている。(澤田理沙)