ソーと真逆!?『ゴーストバスターズ』おバカ受付男子でクリヘム新境地!
30年ぶりに全員女性の新生ゴーストバスターズとして蘇るアクション超大作『ゴーストバスターズ』(2016)で受付男子・ケヴィン役を務めている俳優クリス・ヘムズワースが、自身の出世作である『マイティ・ソー』シリーズのソー役以上に友人や親戚から大きな反響があったことを喜び、ソー役のイメージから脱却しようとしている一面もうかがわせた。
本作の舞台はニューヨーク。コロンビア大学の素粒子物理学博士エリン・ギルバート(クリステン・ウィグ)は、世界で初めて心霊現象を科学的に証明する研究を重ねていた。しかし、大学側に研究費を打ち切られてクビになってしまい、その知識と技術力を活かすため、“幽霊退治”を行う会社「ゴーストバスターズ」を起業。本作はそんなゴーストバスターズに所属する女性たちが幽霊退治に挑む姿を活写する。
女性ばかりの本作で“紅一点”ならぬ“黒一点”となったのは、ゴーストバスターズ社のイケメン受付男子・ケヴィン役のクリヘム。「この役の話が来たとき、すぐに出演を決めたんだ。マーベル作品のように自分で作品を背負わなくていいしね(笑)」と生々しいジョークを炸裂。そして、オリジナル版が1980年代にメガヒットした傑作というだけあって、「友人や、親戚のおじさん、おばさんとか、普段は僕のキャリアに全然興味ない人たちが『(本作に)出演するのはいいわね!』とか『(出演することは)素晴らしいことだし、賢い決断だよ!』と言ってきたんだ。本当に多くの人たちがオリジナル作品のファンなんだと実感したよ」と今までにない周囲の反応に驚いたそう。
そんなソー役をもしのぐ反響に「正直驚いたよ。全然予想していなかった」と心境を明かすも、同役でブレイクしただけあって、そのイメージからの脱却に苦戦している様子もうかがわせる。「ソーは明らかに誰もが知るヒーローで、そのイメージに囚われている気がするんだ……。ソーのイメージは明らかにあの肉体や見た目、ひたむきなところにある。彼は神だしね」と本音をポロリ。しかし、「今回の役は全く正反対なんだ。そういったことすべてをおちょくっているんだよ」と真逆なキャラクターがすっかりお気に入りの様子。
また、本作の監督ポール・フェイグは、キャラクター設定を事細かに決めず、役者のアドリブに任せるスタイルがお好みだそうで、クリヘムはここぞとばかりに持前のユーモアを発揮。「自分のキャラクターがどういったものになるか分からなかったんだ。だから実際の撮影現場で、演じ方を見つけていったんだよ。ポールはグループ相手にアドリブをさせて、それがどうなるのか見てるんだ。そうやって形にしていくのは楽しかったね」と意外にもそのやり方を楽しんだそう。
もちろん、同じキャラクターを何度も演じることも気に入っているとしながらも、世間のイメージがない新しいキャラクターに挑戦することは役者としてもやりがいのあることだそうで、今までの硬派なイメージから一転、“おバカキャラ”のクリヘムにも期待が高まるばかりだ。(編集部・石神恵美子)
映画『ゴーストバスターズ』は8月19日より全国公開