「MR.ROBOT」のキャスト ウィキペディアで第1シーズンをおさらい
ゴールデン・グローブ賞、放送テレビ批評家協会賞でドラマシリーズ作品賞を受賞した米人気ドラマ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」のキャストは、自分たちでも何が起きているか理解できないことがあったとヴァルチャー・フェスティバルで語った。
同ドラマは、社交不安障害のため人とうまく関われず、脳内で想像上の友達に話しかけたり、ハッキングすることでしか人との接点を持てないハッカー、エリオット(ラミ・マレック)が主人公。彼はある日謎めいた男Mr.Robot(クリスチャン・スレイター)と出会い、謎のハッカーチーム「f・ソサエティ」に誘い込まれ、大手企業E・コープを取り壊していく。
ハッカーのダーリーンを演じているカーリー・チェイキンは「第1シーズンでは何度も、『どういうこと? 意味がわかんない!』ってなったわ」とコメント。ほかのキャストも何が起きているかわからなくなることがあったらしいが、すべてを理解しているクリエイターでエグゼクティブプロデューサーのサム・エスメイルのおかげでなんとかなったらしい。
しかし、第2シーズンの撮影のため再び集まると、第1シーズンに何が起きたのかリサーチしなければならなかったそう。「ウィキペディアで自分のドラマを調べちゃった」とエリオットの幼なじみアンジェラを演じているポーシャ・ダブルデイはコメントし、笑いを誘ったと The Hollywood Reporter は報じている。
ポーシャがこのドラマに惹(ひ)かれた理由は、力強い女性が描かれていたからとのこと。「誰かの恋愛対象じゃない人物を演じられるのは、まれなのでうれしい。手にする脚本の多くは、そういうものなの。あなたはかわいくて、おもしろいから恋人役ってね」とコメント。当初はハッカーのダーリーン役のオーディションも受ける予定だったことも明かした。ちなみに、ダーリーンを演じているカーリーはアンジェラ役のオーディションも受けたという。
また、ラミとクリスチャンが最初に撮影をしたのは観覧車のシーンだったそう。NGを出すたびに、観覧車が一周して同じ位置に到達するまで撮影を再開できなかったため、その時間で二人は仲良くなっていったという。おかげで首を絞めたり、壁に投げつけたりする最終シーンも、お互いのことがよくわかっており、カメラが回っていないときは笑いながら撮影に臨めるほどの絆があったと語っている。(澤田理沙)