BOOM BOOM SATELLITES最後の作品…脳腫瘍による後遺症で活動終了
『APPLESEED アップルシード』『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)/episode 5 黒いユニコーン』の主題歌などでも知られるロックバンド BOOM BOOM SATELLITES が、数回にわたって脳腫瘍と闘ってきたボーカル川島道行の症状を理由に、6月22日発売の新曲「LAY YOUR HANDS ON ME」をもって活動を終了することが明らかになった。
1997年にヨーロッパデビューを果たし、国内外を問わず音楽シーンを牽引してきた BOOM BOOM SATELLITES。デビューから19年、幾度となく苦難を乗り越えて活動してきたが、2015年に川島の4度目となる脳腫瘍再発が発覚し、予定していたツアーをキャンセルしていた。
「LAY YOUR HANDS ON ME」は、テレビアニメ「キズナイーバー」のオープニング曲として起用され、4曲入りの作品としてリリース。メンバーの中野雅之は、バンドのブログで「バンド史を締め括るのに相応しい作品です」とつづると、「そしてこれが BOOM BOOM SATELLITES の最後の作品になります」と宣言した。
また、現在の川島について「ミュージシャンとしての役割を終えて家族と共に穏やかな毎日を過ごしています」とファンに告げた中野は、「言葉はゆっくりですが話せます。手足は不自由になってきて車椅子を使う機会も増えました。正確な意思の疎通が難しいので、今彼が何を考えて何を思って毎日を過ごしているのか、僕でも少し理解しきれない時があります」と報告。「しかし、この作品を作りきった充実感や達成感は感じていると思います。僕には本当に燃え尽きてしまった抜け殻のようにも見えます。『お疲れ様!』と声をかけてあげて欲しい」と呼び掛けた。
さらに「あともう一息でデビュー20周年というところでしたが音楽家、川島道行との旅もあともう少しで終わろうしています」とつづった中野。「思いのままジタバタして、もがいて、駆け抜けてきました。振り返るとどれも素晴らしく、誇らしく、思い出達はキラキラと輝いています」と活動を振り返り、「ゴールまでもう少し。6月22日、みんなにこの作品を聴いてもらえる事を楽しみにしています」とつづっている。(編集部・入倉功一)