子連れ狼がハリウッドへ!『攻殻』プロデューサー動く
以前から噂があった人気マンガ「子連れ狼」のハリウッド映画化が、ハリウッド版「攻殻機動隊」の製作も担当しているスティーヴン・ポールの手によって遂に動きだしたとEmpireなどが報じた。キャストの詳細などは明らかにされていないが「基本的に」日本人キャストを使った映画になるだろうと同誌は伝えている。
「子連れ狼」は、妻を亡くした剣の達人・拝一刀と息子・大五郎の過酷な旅路を描いたもので、原作を小池一夫さん、作画を小島剛夕さんが担当したマンガは1970年代に「漫画アクション」で連載されていた。映像化作品としては、若山富三郎さん主演の映画『子連れ狼 子を貸し腕貸しつかまつる』(1972年)に始まり、中村獅童の伯父として知られる萬屋錦之介さん主演のテレビドラマ、田村正和が一刀を演じた映画『子連れ狼 その小さき手に』(1993年)などがある。
これまで『ゴーストライダー』『TEKKEN -鉄拳-』などを製作してきたスティーヴンは「子連れ狼」について「僕は長い間、この作品の大ファンだったんだよ。そんな作品の映画化へと動き出す機会を与えられて、言葉では言い尽くせないほど興奮している」とコメント。また、スティーヴンが製作を務める人気SFコミック「攻殻機動隊」の実写映画で主人公の草薙素子にスカーレット・ヨハンソンがキャスティングされ、白人以外の人種の役を白人に置き換える“白人化”だと厳しく批判を受けたことから、今回は「基本的に」日本人キャストを使った映画になるだろうとEmpireは報じている。
サム・メンデス監督、トム・ハンクス主演の映画『ロード・トゥ・パーディション』の原作者が、同作の下敷きに「子連れ狼」を使用していることを明かすなど海外でも高い人気を誇る拝一刀と大五郎。監督には『ブラック・スワン』『ノア 約束の舟』などのダーレン・アロノフスキー、『ワイルド・スピード』シリーズ、『スター・トレック BEYOND』のジャスティン・リンらが候補に上がっている。(編集部・海江田宗)