『ラ・ラ・ランド』アカデミー賞歴代最多タイ14ノミネート!ノミネーション全リスト
第89回アカデミー賞
24日、第89回アカデミー賞のノミネーションが発表され、デイミアン・チャゼル監督の映画『ラ・ラ・ランド』が作品賞、監督賞、主演男優賞、主演女優賞、脚本賞、撮影賞、編集賞、美術賞、衣装デザイン賞、作曲賞、歌曲賞二つ、音響編集賞、録音賞という最多14ノミネートを果たした。これは『タイタニック』(1997)と『イヴの総て』(1950)に並ぶ歴代最多タイ記録だ。
『ラ・ラ・ランド』は、鬼音楽教師と学生の狂気のレッスンを活写した『セッション』で映画ファンを熱狂させたチャゼル監督の新作ミュージカル。夢追い人が集うロサンゼルスを舞台に、本格的なジャズを演奏できる自分の店を持ちたいと願うセバスチャン(ライアン・ゴズリング)と女優志望のミア(エマ・ストーン)の恋と夢を追う姿を、とびきりロマンチックに、そしてコミカルなのに切なく描いた傑作だ。前哨戦とされる第74回ゴールデン・グローブ賞では歴代最多の7部門受賞を果たしたことでも話題を呼んでいた。
授賞式は、現地時間2月26日にロサンゼルスのドルビー・シアターで開催される。(編集部・市川遥)
第89回アカデミー賞ノミネーション全結果は以下の通り。
■作品賞
『メッセージ』
『ハクソー・リッジ(原題)』
『ヒデン・フィギュアーズ(原題) / Hidden Figures』
『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
『ムーンライト』
『フェンシズ(原題) / Fences』
『最後の追跡』
『ラ・ラ・ランド』
『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
■監督賞
ドゥニ・ヴィルヌーヴ 『メッセージ』
メル・ギブソン 『ハクソー・リッジ(原題)』
デイミアン・チャゼル 『ラ・ラ・ランド』
ケネス・ロナーガン 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
バリー・ジェンキンス 『ムーンライト』
■主演男優賞
ケイシー・アフレック 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
アンドリュー・ガーフィールド 『ハクソー・リッジ(原題)』
ライアン・ゴズリング 『ラ・ラ・ランド』
ヴィゴ・モーテンセン 『はじまりへの旅』
デンゼル・ワシントン 『フェンシズ(原題) / Fences』
■主演女優賞
イザベル・ユペール 『エル(原題) / Elle』
ルース・ネッガ 『ラビング 愛という名前のふたり』
ナタリー・ポートマン 『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』
エマ・ストーン 『ラ・ラ・ランド』
メリル・ストリープ 『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
■助演男優賞
マハーシャラ・アリ 『ムーンライト』
ジェフ・ブリッジス 『最後の追跡』
ルーカス・ヘッジズ 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
デヴ・パテル 『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
マイケル・シャノン 『ノクターナル・アニマルズ(原題) / Nocturnal Animals』
■助演女優賞
ヴィオラ・デイヴィス 『フェンシズ(原題) / Fences』
ナオミ・ハリス 『ムーンライト』
ニコール・キッドマン 『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
オクタヴィア・スペンサー 『ヒデン・フィギュアーズ(原題) / Hidden Figures』
ミシェル・ウィリアムズ 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
■長編アニメ映画賞
『クボ・アンド・ザ・トゥー・ストリングス(原題) / Kubo and the Two Strings』
『モアナと伝説の海』
『マイ・ライフ・アズ・ア・ズッキーニ(英題) / My Life as a Zucchini』
『レッドタートル ある島の物語』
『ズートピア』
■短編アニメ映画賞
『ブラインド・ヴァイシャ(原題) / Blind Vaysha』
『ボロウド・タイム(原題) / Borrowed Time』
『ペアー・サイダー・アンド・シガレッツ(原題) / Pear Cider and Cigarettes』
『パール(原題) / Pearl』
『ひな鳥の冒険』
■脚本賞
テイラー・シェリダン 『最後の追跡』
デイミアン・チャゼル 『ラ・ラ・ランド』
ヨルゴス・ランティモス、エフティミス・フィリップ 『ロブスター』
ケネス・ロナーガン 『マンチェスター・バイ・ザ・シー』
マイク・ミルズ 『20センチュリー・ウーマン』
■脚色賞
エリック・ハイセラー 『メッセージ』
オーガスト・ウィルソン 『フェンシズ(原題) / Fences』
アリソン・シュローダー&セオドア・メルフィ 『ヒデン・フィギュアーズ(原題) / Hidden Figures』
ルーク・デイヴィス 『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
バリー・ジェンキンス&タレル・アルヴィン・マクレイニー 『ムーンライト』
■撮影賞
ブラッドフォード・ヤング 『メッセージ』
リヌス・サンドグレン 『ラ・ラ・ランド』
グレイグ・フレイザー 『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
ジェームズ・ラクストン 『ムーンライト』
ロドリゴ・プリエト 『沈黙-サイレンス-』
■美術賞
パトリス・ヴァーメット&ポール・ホット 『メッセージ』
スチュアート・クレイグ&アナ・ピノック 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
ジェス・ゴンコール&ナンシー・ヘイ 『ヘイル、シーザー!』
デヴィッド・ワスコ&サンディ・レイノルズ・ワスコ 『ラ・ラ・ランド』
ガイ・ディアス&ジーン・サーデナ 『パッセンジャー』
■音響編集賞
『メッセージ』
『バーニング・オーシャン』
『ハクソー・リッジ(原題)』
『ラ・ラ・ランド』
『ハドソン川の奇跡』
■録音賞
『メッセージ』
『ハクソー・リッジ(原題)』
『ラ・ラ・ランド』
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
『13時間 ベンガジの秘密の兵士』
■編集賞
ジョー・ウォーカー 『メッセージ』
ジョン・ギルバート 『ハクソー・リッジ(原題)』
ジェイク・ロバーツ 『最後の追跡』
トム・クロス 『ラ・ラ・ランド』
ナット・サンダーズ、ジョイ・マクミロン 『ムーンライト』
■視覚効果賞
『バーニング・オーシャン』
『ドクター・ストレンジ』
『ジャングル・ブック』
『クボ・アンド・ザ・トゥー・ストリングス(原題) / Kubo and the Two Strings』
『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』
■歌曲賞
「Audition(The Fools Who Dream)」 『ラ・ラ・ランド』
「Can't Stop the Feeling」 『トロールズ(原題) / Trolls』
「City of Stars」 『ラ・ラ・ランド』
「The Empty Chair」『ジム:ザ・ジェームズ・フォーリー・ストーリー(原題) / Jim: The James Foley Story』
「How Far I'll Go」 『モアナと伝説の海』
■作曲賞
ミカ・レヴィ 『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』
ジャスティン・ハーウィッツ 『ラ・ラ・ランド』
ダスティン・オハロラン&ハウシュカ 『LION/ライオン ~25年目のただいま~』
ニコラス・ブリテル 『ムーンライト』
トーマス・ニューマン 『パッセンジャー』
■衣装デザイン賞
ジョアンナ・ジョンストン 『マリアンヌ』
コリーン・アトウッド 『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』
コンソラータ・ボイル 『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』
マデリーン・フォンテーヌ 『ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命』
メアリー・ゾフレス 『ラ・ラ・ランド』
■メイク・ヘアスタイリング賞
『幸せなひとりぼっち』
『スター・トレック BEYOND』
『スーサイド・スクワッド』
■外国語映画賞
『ヒトラーの忘れもの』(デンマーク)
『幸せなひとりぼっち』(スウェーデン)
『セールスマン』(イラン)
『タナ(原題) / Tanna』(オーストラリア)
『ありがとう、トニ・エルドマン』(ドイツ)
■短編実写映画賞
『エニミー・インテリア(原題) / Ennemis Interieurs』
『ラ・ファム・エ・ル・TGV(原題) / La Femme et le TGV』
『サイレント・ナイツ(原題) / Silent Nights』
『シング(英題) / Sing』
『タイムコード(原題) / Timecode』
■長編ドキュメンタリー賞
『海は燃えている~イタリア最南端の小さな島~』
『アイ・アム・ノット・ユア・ニグロ(原題) / I Am Not Your Negro』
『ぼくと魔法の言葉たち』
『O.J.:メイド・イン・アメリカ(原題) / O.J.: Made in America』
『13TH -憲法修正第13条-』
■短編ドキュメンタリー賞
『エクストリミス(原題) / Extremis』
『4.1マイルズ(原題) / 4.1 Miles』
『ジョーズ・ヴァイオリン(原題) / Joe’s Violin』
『ワタニ:マイ・ホームランド(原題) / Watani: My Homeland』
『ザ・ホワイト・ヘルメッツ(原題) / The White Helmets』
(※日本語のリストを転載する際は編集部までご連絡ください)