佐藤浩市、千利休役なのにコーヒーを飲んでいた!暴露される
俳優の佐藤浩市が3日、都内で行われた映画『花戦さ』初日舞台あいさつに出席し、茶人・千利休を演じていたにもかかわらず、撮影現場ではコーヒーを飲んでいたことを共演者から暴露され、会場の笑いを誘う一幕があった。この日は野村萬斎、市川猿之助、中井貴一、佐々木蔵之介、山内圭哉、和田正人、森川葵、吉田栄作、篠原哲雄監督も登壇した。
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天下人となった豊臣秀吉(猿之助)に対して、刃ではなく花で戦いを挑んだ華道家元・初代池坊専好(萬斎)の姿を描いた本作。満員の観客を見渡した萬斎が「いかがでしたでしょうかね」と呼び掛けると、万雷の拍手。「笑った方もいらっしゃるでしょうし、泣いた方もいらっしゃるかもしれません。寝ていた方も、いらっしゃったかもしれませんが、今日という日を迎えられてうれしいです。本当にじっくり観ていただきたい映画ですし、一つ一つのシーンも見どころ満載(萬斎)だったと思います」とニヤリと笑った。
豪華キャストがそろった撮影現場は「ロイヤルストレートフラッシュというか。そろったなという感じでした(萬斎)」、「異種格闘技戦で、いろんなところで頑張りました(中井)」とそれぞれに特別な思いがあったよう。そんな中、父・三國連太郎さんも映画『利休』で演じた千利休役の佐藤について、和田が「利休と専好さん(萬斎)のシーンは、二人が乗り移ったんじゃないかというくらい緊張感があるシーンで印象的でした」と振り返るも、「ただ、佐藤浩市さんは、その格好のままコーヒーを飲んでいて。お茶じゃないんだと。それが印象的でした」と暴露。佐々木も「『(利休が愛した)黒樂茶碗じゃなくて、紙コップかい!』と思いましたけどね」とちゃかして会場を笑いに包んだ。
『のぼうの城』に続いての萬斎との共演となった佐藤は、「また萬斎さんを間近で見られる面白さがある。今度はどうするんだろうと、お客さんの気持ちで見られる」と笑顔。一方の萬斎も「映画で共演するのは二度目ですし、わたしもけったいな役が多いので、それを受け止めていただける方がいることは幸せだと思います」と佐藤に全幅の信頼を寄せていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『花戦さ』は公開中